【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

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ゆらゆらと心地よい揺れに私は目が覚めた
気付けば体育館へと戻ってきていたみたいだ

『緑間くん……もう下ろしていいよ…』

緑｢黙れ｣

『うっ…』

今までで1番の"黙れ"だった
ぴえん。

黒子くんと一緒に手当てをしてもらったが、その間のみんなの視線は怖かった

赤｢さて……黒子はともかく、A｣

『……ひゃい…』

赤｢一体どういうことか話してもらえるかな？｣

副声音で｢話せ｣と有無を言わさない感じが伝わってくるよぉー！！

『いやー、あのー…』

緑｢A｣

『………えーー…ジャバウォックの奴らに… …本能でしかスポーツを出来ない人達の方がよっぽどサルじゃないかなと言って喧嘩を売りました……すみません…』

そう言うと全員の口から溜息がこぼれる

黄｢緑間っちも…大変っスね…｣

青｢お前も大変なんだな…｣

緑｢その目をやめろ｣

黒｢Aさん、いくらなんでも無茶しすぎです｣

紫｢黒ちんもあんま人のこと言えないと思うけど〜？｣

赤｢はぁ…とにかくA。むやみやたらに喧嘩を売るな、何かあってからでは遅いんだぞ｣

『うっ……』

緑｢……｣

『うぅ…っ』

緑間くんの無言の圧力が1番怖い

赤｢あとは緑間が言い聞かせるだろう、明日に備えてみんな早く休むように｣

｢｢｢｢はーい｣｣｣｣

赤｢緑間、あとは任せたよ｣

緑｢…あぁ｣

そしてみんなは帰路へとついた
私も痛みが収まったので緑間くんと一緒に帰っているが、無言が凄く苦しい……明日試合なのに…

『(なんで私緑間くんに迷惑ばっかかけてるんだろ……いつも助けて貰ってばかりだ……)』

少しずつ歩みが遅くなり、緑間くんとの距離が開いていく


緑｢……どうした｣

『……あ、いや…なんでもないよっ』

慌てて緑間くんの隣に駆け寄ると、緑間くんに腕を掴まれる

緑｢何もないワケあるか、言うのだよ｣

『…っ、…その、…私、緑間くんに迷惑ばっかかけて…』

そこまで言うと緑間くんが大きなため息をついた

緑｢今更すぎるのだよ、馬鹿め｣

『はっ！？』

緑｢お前がすぐに喧嘩を売ることぐらい知っている…理由もなくそんな事をしないこともな｣

『っ、』

ずっと怒っていると思っていたが、緑間くんの目からはそんなことはまったく感じられなかった

緑｢だが俺のいないところでそんなことをするな………守りたくても、守ってやれないのだよ｣

そう言って緑間くんは優しく手を繋いできた

『っ、うん…っ』

私は強く手を握り返した

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