【ONEPIECE】楽しくもない人生の逆転 (ページ8)

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「愛」ページ8

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今、私は"海軍"と言う団体に属している男と出会った。

…海の上で。

「嬢ちゃん、どうした？こんな所で」

…あれから、ミニオン島の海岸にあった小舟を見つけて私は海に出た。

そして、今、この、"自転車に乗っている男"…何故かこの男の足元は凍っている。

『…死に場を探してる』

「コラ、子供が簡単に死ぬとか言ったらダメでしょ～。」

そう言いながら男は自転車を止め、私と向かい合わせで床…いや、氷の上で胡座をかいた。

「死んだらお母さんやお父さん家族が心配するよ？」

男は頬に手を付け、膝に肘を乗っけた。

『親は私を見向きもしなかった。私の存在なんて…ないも同然。心配するなんて、夢のまた夢』

「あーららぁ、じゃあ…

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俺が心配するよ」

ニッコリと男は笑った。

『お前が？』

と聞くと男は「ああ、」と言いながら深く頷いた。

「家族に心配された事ないんだろ?」

コクリ、今度は私が頷いた。

「だったら、俺が心配する」

『…意味が分からない』

特に縁がある訳でもなく、昔からの知り合いでも無い。…なのに、何故、私を心配する？

「我が子を"愛したり""心配しない"親は親じゃねぇ…ただの"飾りだ"。存在するだけの"物"。」

男の目はまっすぐだった。何処か、惹きつけられるような眼差し…不思議な感覚だった。「まっ、俺が口出しするような事じゃねぇけどな」と最後に男は付け足し、空を眺めた。

愛したり…

俺だったら、ローを心から好きで大事で消えたら苦しくてたまらない…ものそう俺は思っている…」

…

『お前は…愛とはなんだと思う』

「愛？」

と男は視線をこちらに向けた。

にあー、難しい事を聞いてくるなぁ…まぁ、愛は…」

"人によって違う/人によって価値観は違うからな"

______死んだ男の事を今、思い出した。

あの、ピエロの男だ。

コイツとあのピエロの男が言っていた事は同じだと言う事は間違いなく分かった。

愛は人によって違う…表現の仕方も違う…価値観も…

…まだ、分からない。

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______私には早い"問題"だ。