「未来の為に」 ページ14
＿＿＿＿＿＿ここは…どこだ？
目が覚めると、知らない所に居た。
何もない真っ白な密室。
『おい！ここはどこだよ！出せ！』
そう言い私は壁を叩く
理解出来なかった。
何で私がこんな所にいるのか、何でこんな…
"気味の悪い所"にいるのか。
心の奥底から何かフツフツと湧き上がるこの感覚。
この感覚がゾワゾワして気分が悪い。
ガチャと音を立てて何も無い白い壁の一部が開いた。
「おい、今から実験だ早く来い！」
と全身黒尽くめで、ガスマスクのようなものをつけた男が出てきた。
男は私の元に歩み寄り私の髪を引っ張った。
『離せ』
「良いから、来い！」
そう言い男は私をズルズルと引きずった。
・
・
男に引きずられて連れてこられた場所はまたしても真っ白な部屋で、あるのは１つの椅子だった。それが、何処か不気味だった。
男は私の髪を離すと「ここに座れ」と命令してくる。
誰が…と言うとその言葉が男の逆鱗に触れたみたいで良いから…座れつってんだろ！と男は私の腹部を蹴った。
『ッ！』
そして、男は私を引きずり強制的に座らされ、ベルトのような物で椅子に固定される。
「準備が整いました」
と男が言うと椅子から電気が流れ始めた。
『あ"ぁぁぁぁあ"あ"あ"っ‼‼』
身体中に痺れと痛みが襲ってくる。
痛い。
・
大体3日間くらいだろうか…
ずっと、電流を流され続けたせいでか体は電気には慣れた。
すると、頭上から声がした。"電気は丸だ、次だ"
と言い最後にプツンと音を立てて、男は私の髪を掴み、「おい！次だ！行くぞ！」引きずった。
我慢の限界で、私はとうとう切れた。
『良い加減にしろ！何で私が！(「そんなの簡単だ！俺達未来のためだろうが！」」
未来の…ため…？
男の言葉で頭の中が真っ白になった。
「お前のその不死身？か良く分からねぇけどそれを使えば…！俺達人類は不死身になれる…‼」
何…言ってんだ…こいつ？
「その役に立てるんだ…！有り難く思え！」
そう言い男は私を引きずった。
・
今度は床や壁、天井、所々に点々と穴が空いている部屋に連れてこられた。
「ここで立ってろ」
そう言い男は部屋から出た。
？、何だろうか、ここは
あまりにもの奇妙な部屋だった為、疑問に思った。
何で穴が空いている？
すると後ろからボォ！と音がした。驚いて振り返ると…
穴から炎が出ていた。
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