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ページ10

「真実」



和典に呼ばれて、塀の中を見る。




思ってたより高いわあ。


めっちゃ暗いし。






「大丈夫。受け止めてやるから。」



「たぶん大丈夫だけど、コケそうになったら助けて。」


任せろって言う和典を信じてわたしは飛んだ。







よっしゃ、上手に着地!って思った瞬間にコケそうになった。



「あぶねっ。」


「さすが和典、信じてた。」


「当たり前だろ。」





その会話が聞こえていたのか、貴和の勘なのか分からないけど


「お二人さーん、若武行くからな。大丈夫?」

って言われた。




大丈夫ってなに?




あ、コケそうになったのをキャッチしてもらって、

抱き合った感じになっちゃってるの、わかってる感じ?



おっそろしいわ、あの子。







貴和の声を聞いて、慌てて離れた和典は、

塀の向こうに向かって言う。



「いいぜ。」





そのあと、和臣がニヤニヤしながら参上して、

わたしたち二人に指示する。




まさか、こいつも気づいてた?





「上杉は、風呂場の窓が開いてるから、

あそこから入って一階を。


オレは、バルコニーのところらへんから登って、

二階に上がる。」



猿だもんね((



「真実は、ここで待ってて。

オレたちのフォローを頼んだ。」



「オッケー。」


和典の言葉に、わたしも続く。


「了解。任せて。」




かけ出していく二人に、

気を付けてって声をかけて、ひたすら待機。














まだかなあ。



言っちゃダメなんだろうけど、暇なんだよなあ((












だいぶ待った気がする。




一階の高窓から、和典がヒラリと飛び降りてきて、

それに続くように、バルコニーに和臣が出てきて

登って行った樋を伝って、すべりおりてきた。





二人は、必死だったらしい。



まあ、そうだよね。

人んちに忍び込むなんて。




呼吸を乱して、こっちに駆け寄ってきた二人の表情は厳しかった。





「いたか?」



「いや、いなかった。そっちは?」


「こっちもいない。」







え、じゃあどこにいるの?

*→←17☆救出できるか!?



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フェアリー - この作品大好きです!更新頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2021年12月25日 23時) (レス) @page6 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
まーお。(プロフ) - ももんがさん» そんなこと言ってもらえて嬉しすぎます泣 こちらこそ最後までお付き合いいただきありがとうございました! (2020年4月8日 1時) (レス) id: dbfd11264f (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 最後の最後まで最高の作品をありがとうございました!お疲れ様でした!また出会える事を、楽しみにしています!ありがとうございました! (2020年4月4日 21時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
まーお。(プロフ) - マロマロさん» 年明ける前にするはずが…ごめんなさい!もうすぐ終わるので、今日の夕方らへんにちゃっと更新したいと思います! (2020年1月5日 4時) (レス) id: dbfd11264f (このIDを非表示/違反報告)
マロマロ(プロフ) - 更新待ってます 頑張ってください! (2020年1月4日 21時) (レス) id: 1787986370 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2019年11月21日 18時

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