この恋、期間限定につき。 (ページ46)

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『ちょ、ちょっと待って。水…水飲んでくる。』

耐えきれなくなったあたしはキッチンに向かうとグラスに氷と水を注ぎ、それを一気に流し込む。

きっとみんなは、あたしの無くした記憶の為にあの提案をしてきたのだろう。

半年間、どんなに頑張っても思い出せなかった記憶を、恋をしただけで思い出せるなんて到底思えない。

だけど可能性が全くないとも思えない。
思いたくない。

だけどみんなを巻き込んでも思い出せなかったら？

記憶が無いままでいいとは思わないけど、正直怖い。

YG「A…。」

『ユンギ…。』

YG「おまえが何考えてるかは大体分かる。けど大丈夫だから。例えこれで記憶が取り戻せなくても、俺たちがおまえを責めるわけ無いだろ。」

そんなことを言われたらあたしは、希望を持ってしまうじゃないか。

『…本当に？』

YG「おう。」

やらずに後悔するくらいなら、やって後悔した方がいいに決まってる。

あたしは再びリビングに戻ると、みんなの顔をしっかりと見た。

『よろしく、お願いします。』

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こうして今日、あたしは7人のジョーカーと大きな賭けに出た。

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