この恋、期間限定につき。 (ページ30)

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引っ張られて連れて行かれたのは寝室で、これから何をするかなんて安易に予想がつくけれど、これに深い意味なんていつだってない。

鼻の奥を通り抜ける煙草のにおいは、自分の身体からなのか、ユンギからなのかもはや分からない。

『ねぇっ、……っ、おねがいっ、その体制いや…っ』

我ながら本当に馬鹿だと思う。
何度願った所でこの願いがユンギによって叶えられたことなんてないのに。

YG「いい加減学習しろよ…っ」

後ろから突かれる度に膝はガクガクするし身体を支える腕も悲鳴をあげる。

そしてあろうことかその腕を取られてあたしの身体を支えるものは無くなった。

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同意の上だけど、こんなの無理矢理と変わらない。

この瞬間だけ、何故かユンギは人が変わったかのように冷たくなる。
あたしのことを、ただのモノとしてしか見なくなる。

自分の顔も見せないし、あたしの顔も見ようとしない。

ただいつも、痛いくらいに背中に視線を感じるだけ。

『…っ、はぁ…っ』

やっと解放された身体は起き上がることも出来なくて、いつものようにさっさとズボンを履いて煙草に火を付けるユンギの後ろ姿を見ながら、シャワーを浴びることも出来ずに目を閉じた。

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