この恋、期間限定につき。 (ページ15)

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『はい、どーぞ。』

YG「いただきます。」

ちょうど夕飯が出来上がったと同時に今日の仕事が終わったユンギと、こうして一緒にご飯を食べるのはいつぶりだろう。

大体いつもはあたしがバイトに出掛ける時間、ユンギはまだ仕事をしているから、あたしは1人でご飯を済ませたあと、彼の分はラップをかけてテーブルに用意しておくだけ。

『ねぇ、ユンギってさ、本当に何でも食べるよね。』

YG「別にこれと言って嫌いなもんないからな。」

『なかなかいないよ、そんな人。』

YG「…おまえは？嫌いなもんとか苦手なもん、ねーの？」

『ピーマンとトマト。』

YG「はっ、ガキクサっ。」

馬鹿にして嘲笑っているようなのに、その顔はどこか懐かしい。

何でだろう。こんなやり取り、前にもしたような気がする。

『…ガキクサくて結構だし…。てかさ…このやり取り…前にもしたこと、あった？』

恐る恐るその顔色を伺うように尋ねてみた。

YG「さぁな。こんな些細な会話、俺だって全部把握してらんねーよ。」

特別何か反応するわけでもなく、いつもの調子でそう言うユンギはただ黙々とあたしの作ったご飯を食べてくれる。

『そっか、そうだよね。…さてと、じゃああたしそろそろバイト行くから、食べ終わったら食器だけ流し置いといてね。』

YG「ん。」

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