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TH「いや、嫌いっていうか…」
正直、何考えてんのか分かんない。今までの女の子たちは俺と目が合うと分かりやすく嬉しそうな表情をするし、少し声を掛けただけで頬を赤らめる。
けどAは一切そういう表情をしない。それは俺だけじゃなくて、ジミナにも、他のヒョン達にも。
NJ「テヒョナの考え込む顔なんていつぶりだ?」
HS「舞台の上だけじゃない?普段なんも考えてないでしょ」
ヒョン達がさりげなく馬鹿にしてくるのは置いておいて。
TH「嫌いというか…苦手?」
なんとなく説明できなくて首を傾げたままのジョングクにそう言うとジョングクは大きい目を少しだけ大きくした。
JK「うわあ、テヒョニヒョンが苦手な女の人って存在するんですね」
TH「なんだよその言い方。ていうかお前だって人のこと言えないだろ」
俺は自分が女遊びが激しいやつだって分かってるけどジョングクもそうだ。純粋無垢な顔してそうだから俺より全然タチ悪いと思う。
そんな俺の心の声が聞こえたのかジョングクは口を少しへの字に曲げた。
JK「そんなことないですよ、最近はやめました」
HS「お、何々!?ジョングガ本命の子いるのか?!」
JK「まあ、そんなとこです」
ジョングクはそう言って自分のスマホの画面に一瞬目を向ける。そして横で騒ぐホソギヒョンを無視して俺の方に細くした目を向けた。
JK「Aさんのこと苦手でも一応同居人なんですし、未知との遭遇みたいな感じで接してみたらどうですか?案外楽しくなるかもですよ、余計な事言わなかったら」
TH「余計なことね…」
ジミナにもそういえば同じこと言われたな。俺は俺が思っていることを他の女の子たちと同じく行っただけなのに、その相手がAってだけでジミナはすごい怒ってきた。なんで…
…ん、あれ?
ふと思い出して視線をヒョン達と楽しそうにスマホをいじりながら話してるジョングクに向ける。
そういえば俺、ジョングクにAと話したこと言ったっけ…?
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作者名:あいす | 作成日時:2019年10月4日 1時