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JK「今ここには僕しかいないんだから、意地張らなくていいんだって」
あやすようにジョングクが私の後頭部を撫でる。驚くくらい優しく、ゆっくりと。
JK「強くて凛としてるのはヌナのいいところだけど、それと我慢することはまた別だよ。辛いなら僕を呼んで、泣くなら僕の胸で泣いて…僕に守らせてよ」
「っ…あ…」
報道陣にかけられた言葉、警察に言われた言葉、みんなに会えない、大好きな仕事ができない。
その時々の状況が瞬く間に頭を駆け巡って。すると涙が溢れ出してきた。ジョングクの服を濡らしてしまうって分かってるのに止まらない。
声もあげれずただひたすらに嗚咽する私を、ジョングクがずっと力を緩めず抱きしめてくれてた。
「…よく覚えてたね、昔話してたこと」
大人げもなく泣きはらした後、落ち着くために2階に上がってソファに座りながらそう言ったらジョングクは得意げな表情をして微笑んだ。
JK「ヌナと話したことは全部覚えてるよ」
全部て、絶対嘘でしょ。
そう思ってるのが顔にでてしまってたのか、ジョングクは途端に拗ねた表情になった。
JK「本当だよ、僕がどれだけヌナとの思い出大切にしてるか分かってないでしょ」
「思い出って…あ、そういえば」
以前ジョングクが落として私が拾ったチェキを思い出して、ソファのサイドテーブルの引き出しからそれを取り出す。無くさないように入れておいてよかった。
JK「ヌナが拾ってくれてたんだ、ありがとう」
そのチェキを大事そうに受け取ってじっと見るジョングク。懐かしさと、嬉しいさと何かが混ざったような視線にドキリとする。
「…前その写真撮った時のこと思い出して、私ちゃんとあなたと向き合ってなかったなと思ったの」
メンバーだから、大切なマンネだからって距離を取ってた。それなのにジョングクはこうやって来てくれて、無意識に沈んでた心を救いあげてくれた。
「ごめんね、それとありがとう…ジョングク」
JK「それが聞けただけでもう充分だよ」
そう言ってふんわりとジョングクは微笑む。それに、と言葉を続ける。
JK「ヌナがいないとみんな元気でないんだ。早く戻ってきて」
「うん…私もそうしたい」
早くみんなと仕事したい。私のものを取り返したい。
「きっちりケジメつけないと」
膝の上に置いていた手をぎゅっと握って拳をつくった。
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舞姫(プロフ) - たまちむさん» お待たせして申し訳ございません〜泣これからは定期的に出来るようにしますのでよろしくお願いしまーす！！ (2019年8月8日 21時) (
レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
たまちむ - 面白くなって来ましたね！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月6日 1時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす
| 作成日時：2019年8月1日 14時
