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JK side.
HS「A大丈夫かな…」
ホソギヒョンの心配げな声音が控室に響く。けれど即座にユンギヒョンが大丈夫だろ、と返した。
YG「ちゃんと実績積んでるやつだって俺らが証明してるし、A自身もタフだから平気だろ」
JN「全然本人気にしてないかもしれないしね」
ジニヒョンもフォローするようにホソギヒョンの肩を叩く。するとホソギヒョンもさっきよりは軽い感じにそうだね、と微笑んだ。
SY「皆さん…おはようございます…」
セヨンが少し疲れたような表情で控室に入ってきた。いつもよりも荷物が多いような感じがする。
JM「おはよう、セヨン…Aは?」
SY「しばらくは仕事に出られないそうです。そう社長にも言われたらしくて…」
セヨンもショックを受けているのか普段ヌナが持っている荷物をどさっと降ろして準備をし始める。その背中も心なしかいつもよりもどんよりしてる。
TH「ヌナいるのといないので、全然違うね…」
セヨンのどんよりが移ったのか、テヒョニヒョンもしょんぼりしたトーンでそう呟いた。ヌナがいかにスタッフの中心にいてくれてたのかが分かる。1人いないだけで、こんなに違うなんて。
HS「…ねぇ、やっぱり僕たちが直接言った方がいいんじゃないの?説得力あるし、すぐに相手側も撤回してくれそうじゃん」
NJ「いや、それはAが1番望んでないことだ。Aは自分のケリは自分でつけるタイプだから」
耐えきれなくなってホソギヒョンが言った言葉を、ナムジュニヒョンはばっさり切り捨てる。ヌナと僕たちの中で1番近い距離にいるナムジュニヒョンのいうことは、妙に説得力があって反論できなかった。
僕がヌナのためにできることなんて限られてる。僕よりも、ずっとずっとナムジュニヒョンの方が力になれる。
そう言われてるようにも聞こえて、悔しくて、情けなくて、歯がゆい。
「BTSの皆さん、リハーサル始めますよ」
スタッフさんの声に全員立ち上がる中、ジミニヒョンが何かを思い出したようにセヨンを見た。
JM「そういえばセヨン、探し物は見つかった?」
ジミニヒョンの言葉にスマホを見ていたセヨンは思いっきり振り返った。その目は大きく見開かれて、ゆっくりと視線を端にやった。
SY「あ…はい…勘違いだったみたいで、大丈夫です…」
セヨンは歯切れ悪くそう言うとスマホを自分のポケットにしまった。
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舞姫(プロフ) - たまちむさん» お待たせして申し訳ございません〜泣これからは定期的に出来るようにしますのでよろしくお願いしまーす!! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
たまちむ - 面白くなって来ましたね!更新頑張ってください、応援してます! (2019年8月6日 1時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいす | 作成日時:2019年8月1日 14時