42. ページ12
「急に呼んじゃってごめんね、セヨンちゃん」
SY「いいえ、お仕事の進捗も伺いたかったのでちょうど良かったです」
皆と話した翌日、セヨンちゃんをアトリエに呼んだ。もちろん盗作疑惑について話すため。
「それも大事なんだけどさ、その前に…これ、セヨンちゃんのだよね？」
SY「っ…」
水色のUSBを見せた瞬間、セヨンちゃんの表情が一気に変わった。何か恐ろしいものをみたようなそんな表情。
SY「あ、えっと…違います、私のじゃ…」
「だとするとジミンが嘘ついてるってことになるんだけど。こっちはちゃんと確信持って聞いてるの…セヨンちゃんので間違ってないよね」
冷静に、感情が先走らないように。USBを掲げてセヨンちゃんをじっと見つめてもセヨンちゃんの返事はない。
「で、多分これの中には私のデザイン画が入ってる」
私のパソコンがあるアトリエに唯一は入れるのはセヨンちゃんだけだ。タブレットからデザイン画を見ることはできないけど、サインを入れる前のデッサンの状態のデザイン画はパソコンにしか入れてない。
『セヨンちゃんにも息抜きしてきてくださいって怒られてアトリエから締め出された』。そう、彼女はいくらでも私のパソコンに触れられる時間が自然に作れた。それに、と言葉を続ける。
「私海外逃亡する予定なんて全くないんだけどそんな噂が立ってるみたいなんだ。で、原因なんだろって考えた時、セヨンちゃんがすぐ出てきたんだよね」
『お披露目終わったらちょっと旅行でもしたらどうですか？』
それにつられていいねって言った記憶もある。それは事実だし、確かに旅行のサイトとかも見たけどそれを知ってるのは聞いた本人しか知らないはず。
つまりセヨンちゃんが海外逃亡の噂を流して、デザイン画を流した人。
「なんでこんなことしたの？ずっと一緒に仕事してきたのに」
私が選んだ初めてのアシスタント。一生懸命で、可愛くて大好きな子。なのにどうして。
セヨンちゃんは何も答えず、唇を震わせて顔を伏せた。
SY「…分からないですよ」
「え？」
SY「苦労もせず今の場所にいるオンニに、私の気持ちなんて分からない…っ！！！」
セヨンちゃんがテーブルに立ててあったスタンドライトの柄を持って高く掲げる。
JK「ヌナ！！！！」
それが振り下ろされたのと同時に、強い衝撃がきてそのまま視界が暗転した。
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舞姫(プロフ) - たまちむさん» お待たせして申し訳ございません〜泣これからは定期的に出来るようにしますのでよろしくお願いしまーす！！ (2019年8月8日 21時) (
レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
たまちむ - 面白くなって来ましたね！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月6日 1時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす
| 作成日時：2019年8月1日 14時
