【Ｈ×Ｈ】続×6、転生したらゾル家に生まれた件について。

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？？？
マッサージをしている間にすやすやと寝息をたて出した少女に、男はこういう(・・・・)ホテル独特な色の間接照明を少し暗くした。



このホテルの仕組みを珍しいと言っていた彼女は終始楽しげで、ある種卑猥で妖艶とも言われるその雰囲気を夕焼け後のお空みたいですねと語った。



バスルームでの無防備さは押せ押せで行った男が自分でもどうかと思うほど簡単に絆され、まあ色々楽しかったからいいかと男は無理やり思考を放棄する。



それにしてもよくもまあこんなに純粋に育ったもんだ、と男は、ほぼ裸同然のその少女にシーツをかけた。



その温かみに縋るように腕が男に伸びてきて、彼女の身体に着いたオイルを拭う温タオルを作ろうと立ち上がった男―――つまりクロロ=ルシルフルを掴んだ。



「ん……クロロさ、どこか、いく……？」



寝起きで開かない瞳を薄く開けて、掠れた声で少し寂しげに少女は言った。



「タオルを持ってくるだけだよ。すぐ戻る」



そう男は言い少女の頭をサラッと撫でて、既に準備していたタオルを手にベットに再び戻った。



てらりとオイルが残る所を拭ってやれば、気持ちよさそうに顔を弛め、際どい処を拭えば小さく吐息が漏れた。



全身を拭い終わりタオルが冷める頃、少女は温もりに手を伸ばし、男はそれを受け止めた。



これじゃあまるで事後のようだと、そんなことを考える自分を嘲笑いながら。






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