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｢───違う。嫌なんかじゃ、ない…！｣
｢……え｣
なんだろう。
自分でも何言ってるのかわからない。
｢最初はそりゃ、なんだコイツ最低って思ったけど！｣
｢お おう、ごめんなさい｣
｢でも、いつの間にか！ むしろ、むしろ…｣
｢……むしろ？｣
心臓が、おかしなリズムで鼓動を刻む。
こんなことが言いたいわけじゃないのに。
もう全部、熱のせいだ。
｢もっと、してくれてもよかったのに…って…｣
なにこれ。
なんてことを言ってしまったんだろう、私。
黙り込んだ中島くんの顔が見れない。怖い。
ほんと、何やって…
｢……それ、俺の気持ちわかってて言ってんの？｣
｢え｣
急に声が低くなったかと思えば、目の前が真っ暗になった。
あの甘い香りに包まれる。
中島くんに抱きしめられたんだと理解するには、かなりの時間が必要だった。
｢へ…！？ まって、中島くん！？｣
｢無理。そんなこと言われたら俺、もう無理｣
｢！？ なに…っ｣
パッと身体を離され、肩を掴まれる。
ベッドに座っている私は顔を上げて、立っている中島くんを見上げないといけない。
こんな状況で、目なんて逸らせるわけないから。
｢…………｣
沈黙が続く。
お互い見つめあったまま。
どうしよう。
心臓の音も、周りの音すらももう聞こえない。
でも、今しかない。
いうしかないから。
｢…中島くん｣
�犂萃イ讚�
廉の言葉が脳裏を過ぎった。
｢すき｣
たった二文字。
すべてを変えるこの二文字を
熱く震える唇で伝えた。
｢…………え？｣
｢………｣
｢…は？ ちょっと、え？ な…え！？｣
パニックに陥る中島くん。
こっちだって、こんな自分にかなりパニックだ。
｢……それ、ほんと？｣
｢…ほんと｣
｢…嘘でしょ？｣
｢ほんと！｣
疑いまくる中島くんに、私は必死で肯定する。
しばらく頭を抱えてから、中島くんが顔を上げた。その表情を見た瞬間、私の胸に何かがトスッと刺さる。
耳まで真っ赤に染めて、なんて可愛いんだこの人は。
｢…Aちゃん、俺のこと好きなの？｣
｢…うん｣
｢もう１回言って。ちゃんと｣
｢え｣
｢俺のことどう思ってる？｣
｢…だいすき｣
熱のせいで、ずいぶん素直な自分に驚いた。
だけど次に返ってくる言葉は、私の熱を急上昇させることになる。
｢俺も。大好きだよ、Aちゃん｣
｢…………え？｣
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ゆ(プロフ) - ☆さん» わざわざご指摘ありがとうございます＾＾ 編集しておきました！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
☆ - パート1→2ヶ所、パート2→2ヶ所間違い指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2019年6月30日 13時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - ゆ な のさん» 謝らなくて大丈夫ですよ(* ´ ▽ ` *)ゆなのさんの支えに慣れて光栄です！(〃^ー^〃) (2018年3月13日 10時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - 黒髪の白雪姫さん» お待たせしてすいません( / _ ; ) いつもありがとうございます！とっても支えになります(;_;) これからもよろしくお願いします！ (2018年3月4日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます(;_;) そこまで褒めいただいて光栄です(>_<) こちらこそありがとうございました！！これからも是非よろしくお願いします。 (2018年3月4日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ な の | 作成日時：2017年12月20日 22時
