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『これより、体育祭を開催します』
パァン パァン、という音と共に
そんなアナウンスが放送された。
いよいよ今日は、体育祭 当日。
まるで今日のためにパワーを溜めておいたと言わんばかりの清々しい快晴だった。
もちろん私の気分はそんな天気とは正反対で。
昨日は全然眠れなかったし、おまけにあの先輩にぶたれた右頬はまだ少しだけ赤い。
｢A、大丈夫？ 廉くんから全部聞いたよ｣
｢りさ…｣
隣にいる りさの顔を見て、本気で心配してくれているのがすごく分かった。
｢あたし、全然知らなかった。ごめんね何もできなくて…｣
｢ううん！ 私もずっと言えなくてごめん｣
りさにもこんなに迷惑かけちゃって、私
ほんと何やってるんだろう。
早く、さっさと、やめればいいのに。
中島くんなんてもうどうでもいい、好きでもなんでもない って、言えばいいのに。
…言えれば、どれだけラクだろう。
��Aは悪くない。やけど健人も悪くない��
昨晩の、廉の言葉が頭を過ぎった。
私を散々振り回したあげく、結局は芹那ちゃんを選んだ中島くん。
２人が両思いってことは、昨日ハッキリした。
なのに、中島くんは悪くないの？本当に？
｢……A…｣
そんなにひどい顔をしていたのだろうか、
りさが私を見て困った顔をした。
だめだ。今日は体育祭なのに、鬱々としてる
場合じゃない。
｢…ごめん！大丈夫！｣
｢でも…｣
｢中島くんのことは…嫌いになれそうにないから、もう今はそれでいいや｣
そうしよう。今はあんな奴のことは忘れよう。
｢せっかくの初めての体育祭、楽しまなきゃ
損だもんね！｣
｢…うん！｣
よかった。りさも笑ってくれた。
一瞬、頭がクラっとしたのはきっと気のせいだ。
『プログラム１番、200m走』
｢あ、始まった！｣
｢あれ、200mって廉くん出るんじゃなかった？｣
｢あー、そうだっけ｣
｢俺 体育祭めっちゃ出るから｣とドヤ顔をしてきた廉の姿を思い出していると、パァンというピストル音が響いてきた。
｢すご、みんなはっや…｣
｢あの辺 野球部じゃない？｣
第１走者からどんどん並んでいる列が減っていく。
なんであんなに速く走れるんだろう、なんて羨ましがっていると。
｢｢｢キャ────！！｣｣｣
急に湧き上がった黄色い歓声。
視界に入ってきたのは、スタートラインに立つ
廉と───中島くんの姿だった。
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ゆ(プロフ) - ☆さん» わざわざご指摘ありがとうございます＾＾ 編集しておきました！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
☆ - パート1→2ヶ所、パート2→2ヶ所間違い指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2019年6月30日 13時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - ゆ な のさん» 謝らなくて大丈夫ですよ(* ´ ▽ ` *)ゆなのさんの支えに慣れて光栄です！(〃^ー^〃) (2018年3月13日 10時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - 黒髪の白雪姫さん» お待たせしてすいません( / _ ; ) いつもありがとうございます！とっても支えになります(;_;) これからもよろしくお願いします！ (2018年3月4日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます(;_;) そこまで褒めいただいて光栄です(>_<) こちらこそありがとうございました！！これからも是非よろしくお願いします。 (2018年3月4日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ な の | 作成日時：2017年12月20日 22時
