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いつもよりも ページ6
ついにこの日だ。
今日はいっぱい楽しもう。
キヨくんは隣にいないけれどいるつもりで、一緒に出掛けてるつもりで楽しもう。
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『、、着てしまった』
私はそう、鏡の前で引き攣り気味の笑顔で呟いた。
私がちょうど今着ているワンピースはキヨくんから貰ったものだ。
キヨくんの亡くなる少し前に貰ったのと、ヒラヒラが少し恥ずかしいのがちょうど重なってなんだか着づらかった服。
でも今日は記念日だ。
せっかく貰ったんだからキヨくんのために着よう。
きっと喜んでくれるはず。
そんなことを考えてたら、鏡に写っている私はいつも間にかニッコリ微笑んでいた。
『楽しみだなぁ、』
私は明るい気分で家を出た。
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作者名：折原 | 作成日時：2021年5月9日 22時
