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貴方を忘れる術 ページ3
気付くと朝になっていた。
いつの間にか寝ていたみたい。
幸い化粧を落としてお風呂を入っていたので何も慌てる必要は無い。
それから私は仕事に行く準備をした。
キヨくんと同棲してからは仕事をしていなかった。
キヨくんがそれを望んだからだ。
でも流石に今は仕事をしている。
キヨくんの貯金を使うのは申し訳ないし、あまりそういうことはしたくない。
それより何より、夢中になれるものが欲しかった、というのが本音だ。
そのまま行ってたらきっと廃人行きだったな、と思う。
仕事を始めてから、キヨくんが居なくなってからの私と比べたら大分明るくなったと思う。
『、、、時間だ』
こんなことを考えてたら時間になっていた。
誰もいないその部屋に挨拶を零して、家を出た。
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作者名：折原 | 作成日時：2021年5月9日 22時
