ゼラニウム second tk×in (ページ32)

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高木が家に来る

それは3回目だけど、それはデートというわけではなかったから、今までとは訳がちがう

内心バクバクなりながらも、高木のとなりを歩く

家綺麗にしてたっけ、貸せるサイズの服あるかな、夜ご飯どうしようなんて色々頭のなかを巡らせる

あっ、

まただ

さっきまで寝てて体力は回復したはずなのに、まだ少し頭がふわふわしてて、視界が揺らいで後ろに倒れそうな感じがした

　

でも、自分になんでもないと言い聞かせる

　

今日は高木と一緒にいれるんだ、だからそんなこと言ってられない

...もしかしたらそういうこと、するかもしれないし

　

俺の家がみてえきたところで少しだけ背の高い高木の横顔を見上げる
　

高「ん？どうしたの？」

「ふふ、なんでもない」

なにそれ、って笑う高木はやっぱりかっこいい

自分自身を大切に扱われることがなかったから、高木がそばにいてくれることがすごく俺を安心させてくれる

「ついたよ鞄ありがとう」

高「どういたしまして」

大切に持ってくれていた鞄を受け取り、光のカーディガンを取り出して、洗濯ネットにいれて丁寧に洗濯機に入れる

そんなに大きくない家だから、洗面所からリビングが見えるんだ

そちらに目を向けると、ソファーに座ってスマホをいじっていて、なんだかぱっとしない表情の高木が見えた