ゼラニウム second tk×in (ページ23)

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薮「光、嫉妬？」

八「！！」

え、

そっか、この感情は薮への嫉妬だったんだ

薮「光が嫉妬してくれて俺は嬉しいよ

　それに、俺には光しか考えられない

　光が生徒じゃなかったら今すぐにでも一緒に住みたいんだけどなぁ」

いたずらっ子のような笑顔で、顔から火が出そうなほど恥ずかしがっている俺を撫でる薮

よかったと安心するけれど

おいこら、待て薮

俺の考えていた雰囲気じゃないんだけど
　

ここ何日かずっと悩んでた俺はバカだったのか？

薮「それと、いいこと教えてやる

　伊野尾には彼氏がいるらしいぞ」

　

八「え、いのちゃんに彼氏？」

薮「うん伊野尾と真反対の見た目のやつ

　光ならすぐにわかるだろ？」

八「雄也、？」

薮「だとよ伊野尾が幸せそうにしてたわ」

八「そう、、なんだ」

俺と薮の関係は、俺の勘違いがあっただけでなんの心配もなかったようだけど、幸せないのちゃんにしてしまった後悔は消えない

八「いのちゃん許してくれないよね」

　

ぼそっと呟いた

薮「伊野尾がどうした？」

光「舌打ちしちゃったの」

薮「ちゃんと謝れば伊野尾だって許してくれるんじゃねぇか？」

光なら大丈夫

薮のその一言が何よりも助けになる

さっきまで薮の考えていることがわからなかったけど、薮はちゃんと俺に寄り添ってくれて、俺を一番に考えてくれる

　

でも時には適当な薮に俺は惚れたんだ

これが惚れた弱味ってやつか