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朝になって腫れぼったくなった目を擦る
昨日のが原因で熟睡することは出来なかった
回りが静かになるとあの革靴の音が頭のなかにこだまする
その音を書き消すために早く高木達と話したい
いつもより早く家を出て高木の朝練でも見に行こう
朝ごはんも喉を通らず、すぐに家を出た
学校までの道のりは朝だから怖くない
はずだった
なのに
なんで今
「いやだっ！やめてっ....」
藤川「どうしたの？慧くん
ちょっとおいでよ」
「離せっ！」
夜の仕事をしていたときのお客さんの藤川さんに引っ張られているのだろう
連れ去られる、
そう直感した俺は全力で抵抗する
でも腕を掴んでいる力は強く、俺の腕がだんだん赤くなっていく
近くにあった藤川さんの車の扉が開く
もうだめだ
昨日の足音は藤川さんだったのか
そして俺の家がばれたんだ
力に負けて車に押し込まれ、薄れゆく意識のなかなぜか冷静になって昨日行動を後悔した
高木、もう会えないかもね
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作者名：紫*依望 | 作成日時：2019年6月6日 21時
