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いくら野坂さんの妹でも ページ10

「ん……」



目を覚ました私はスマホで時間を確認する。まだ5時だった。そして、いつの間にか悠馬くんが居なくなっているのに気付いた。



野坂「おはよう。今日は紅茶が美味しいよ」



悠馬くんは椅子に座り、優雅に紅茶を飲んでいた。今日は紅茶が美味しいって……それインスタントだよね……



悠馬くんは慣れた手つきで空のティーカップを手に取り、そこにお湯を注いだ後、ティーバッグを入れた。



私は顔を洗い、髪を櫛で梳かしながら悠馬くんの隣に座った。



暫くすると、悠馬くんがティーバッグを出し、私にティーカップを差し出してきた。



野坂「砂糖は白砂糖?それとも黒砂糖?それとも入れない?ミルクはいる?」



「黒砂糖を1つ、ミルクはいらない」



悠馬くんは私の言葉を聞くと、黒砂糖を1つ入れ、ティースプーンでかき混ぜた。



野坂「僕と好みが全く同じだね。これってもしかして……」



「はいはい、違いますから」



悠馬くんの妄想を軽く交わしながら私はティーカップを傾ける。アップルティーだった。私の好きな味。



野坂「A、アップルティー好きだったでしょ?だから昨日西蔭に買ってきてもらったんだ」



いつ悠馬くんにそんな事を言ったのか……自分でも覚えていない。後で西蔭くんにもお礼言っておかなきゃ。



野坂「味はどう?まあまあでしょ?」



「インスタントなのに……香りがすごく良い」



野坂「やっぱり。それ、西蔭が選んだから」



「西蔭くんが?」



すごい、西蔭くんセンス良いよ。



野坂「ああ見えて西蔭は紅茶好きなんだ」



「そうなんだ。初めて知ったよ」



西蔭くんの意外な一面を知ったAだった。



ーーーーー



『ドリルスマッシャー!!」



『王家の盾!!』



『風神、雷神!!』



俺はGKの練習を円堂さん、砂木沼さんとしていた。1人づつ技の練習をしていたのだが、俺はなかなか技が決まらない。



砂木沼「西蔭、調子悪いのか?」



砂木沼さんが心配した様子で聞いてくる。



西蔭「そうですね……」



理由は分かっている。Aだ。初めて見た時から不思議なものを感じていた。



暫くしてそれは恋だと気付いた。



Aを手に入れたい。いくら野坂さんの妹でも(俺は義理だと踏んでいるが)それだけは譲れない。円堂さんと話しているAを見ながら俺は思った。



野坂さん、Aは貰いますーーー





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氷の疾風(プロフ) - アインツバル(家のパソコン)さん» おおー。すっっっごく嬉しいです!!これからも更新頑張っていきます!! (2019年10月20日 0時) (レス) id: 61b7fc8a8d (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - うおぉ、すっっっごい俺得な神作品を見つけてしまった…!作者様の文才が羨ましいですね……これからも応援してます! (2019年10月19日 21時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 氷の疾風さん» お返事ありがとうございます!楽しみにしてます! (2019年9月3日 19時) (レス) id: 9f238923bb (このIDを非表示/違反報告)
氷の疾風(プロフ) - のあさん» 好きと言って頂けてとても嬉しいです!ご期待に添えられる様頑張ります! (2019年9月3日 13時) (レス) id: 61b7fc8a8d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 好きです!楽しみにしてます! (2019年9月2日 21時) (レス) id: 9f238923bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷の疾風 | 作成日時:2019年6月22日 16時

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