天国か地獄か《NCT》 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:17,213 hit

05 テヨンページ5

「テヨンさん」

「ん？」

「さっきからずっと何を見ているんですか？」

「んー、秘密かな」

隣にいるのはハンナ。

NCTのトップの娘。

多分好意を抱かれてると思う。

スマホが鳴る。

＂ヨンホ＂の文字。

「もしもし」

「あー、テヨン？A出かけたから」

「何しに？」

「よそ者を排除しに」

「誰と？」

「ジェヒョン」

「ん、了解」

電話を切る。

「どなた？」とハンナが聞いてくる。

「ヨンホだよ」と答えると「そう」と言う。

Aとの出会いはAが15歳の時。

BOSSが連れてきた。

その時は酷すぎてしばらく隔離されてたんだっけ。

誰にも心を開かず苦戦した憶えがある。

Aに電話をかける。

『はいはい、どうしましたかぁー』

「A何か飲んだ？」

『あはっ！バレちゃいました？ちょっとお酒を…ふふ』

「お酒ならいいよ」

『お酒は良いんですね〜分かりました〜』

だいぶ飲んだんだろう。

呂律が回ってない。

「ジェヒョンは？」

『ん、いますよ。ジェヒョンー』

「もしもし」

「早くAを連れて帰ってきな」

「分かりました」

そう言って電話を切られた。

まああの二人のことだからAが言うことを聞かなかっただけなんだろうけど。

「またあの子がやらかしたの？」

「そうじゃないよ」

ハンナはAが気になるみたいだ。

いや、気に入らないんだろう。