天国か地獄か《NCT》 (ページ13)

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誰、誰かが私に…また薬を飲ませようとする。

無理やり口を開かせ入ってくる薬。

もう飲んではダメだとテヨンさん言われていたのに。

次飲んだら殺されるくらいの殺気でテイルさんに怒られる。

みんなまた居なくなる…

それは、嫌だ。

JH「A」

目の前にジェヒョンが居た。

助けて、そう言おうとするが声が出ない。

薬を飲まされた。

そのせいで息が出来ないとジェヒョンに伝えたいのに…

苦しくてただ泣くだけ。

ジェヒョンが誰かに電話をしている。

誰に？テヨンさん？

私がおかしくなったと報告するの？

もうこいつは壊れてしまったから要らないと？

ジェヒョンの手からスマホを奪い取る。

『やめて、許してっ…ジェ、ヒョン』

JH「大丈夫…大丈夫だから。ゆっくり息を」

どうしよう。

どうしよう。

どうしよう。

また飲んでしまった…

JH「A！！！！！」

パチッと何かが弾けたように意識がハッキリする。

まだ少し乱れている呼吸。

ジェヒョンが私を抱きしめて背中をゆっくりさすっている。

『ジェヒョン…』

JH「ん？」

『ここは私の、部屋』

JH「そう」

『薬、飲まされて…』

JH「夢だよ」

ああ、通りで意識がハッキリしないわけだ。

『ごめん、私』

JH「落ち着いたか？」

『うん、ありがとう』

しばらくずっと抱き締めてくれていた。

あたたかかった。