クッソ邪魔。【青葉城西】

毒舌16% ページ17

「…うぅ、お腹空いた」

花巻「どうしたんだ」
「いえ、ただお昼を食べ損ねただけなので」


腹が減っては戦ができぬ、腹が減っては部活ができぬ

お腹の減った私はいつもより、テンションが低かった。そんな私を心配してくれる人が居るので取り敢えず元気出していこうと思う


金田一「あ、また扉のとこに及川さんのファンが来てる」
国見「まじか、及川さんお願いします」

及川「随分早いね？！まあいいけど！」


及川さんが扉の所にいる女子数人に声をかける、するとその女子達は私の方を向いた

そして、手招きをされた。私はその数人に近付いていった


「えっと、何か用ですか？」

女「…これ、返そうと思って」

「ああ！私のハンカチ」
女「冷やす時に、貸してくれたから返そうと思って」

「あ、さっきの先輩でしたか。あのあと足は大丈夫ですか？」

女「うん、その、ありがとう」
「いいえ、女の子なので怪我したら流石に放っておきませんよ」


私は笑顔でそう伝える、すると何故かその数人の女子は顔を赤らめて私になにか押し付けた


女「これ！さっきのお礼！」
「…あ、これって人気のパン屋のチョコクロワッサン！」

女「私のこと連れてってくれてお昼食べ損ねたんじゃないかなって」

「うわぁ、嬉しい。ありがとうございます！」

女「……っ、私の名前は桜井雛って言うから何かあったら相談して…」
「！…分かりました。ありがとうございます、雛さん」

桜井「それじゃ！」


雛さんは、そのまま他の女子数人と去っていった。私は貰ったパンを食べてお腹を膨れさせた

その次の日から、雛さん達は私のことを鋭い視線で見ることは無くなり本当に相談に乗ってくれるようになった。てか、部活中に応援しにくることも止めてくれた

なんでだろう

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桜井『月詠ちゃん、可愛いし、格好よかったなぁ。及川さんより』

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