おまけすんちょる3

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スンチョルのお父さんと会って1週間


この1週間、私が指示に従う事はなかった。







｢ 失礼します ｣







重たい空気の中、病室へと入る

大学入試の時より緊張しているかもしれない
まず第一声に何を言われるのか予想出来ないから







｢ 今日で1週間経つが、私達の情報が間違ってるのかな？｣


｢ … ｣


｢ 何もしてないみたいだが。間違えてる？｣


｢ いえ...間違えてません｣






はぁと大きな溜息をつきながら、紙を渡してきた







｢ 君の将来は保証しないと言ったのは覚えてるね？｣


｢ はい｣


｢ 君はもう、韓国では暮らせない。
外国に一人で行ってもらうよ。これはその書類だ｣


｢ 外国…｣


｢ 韓国に戻って来るのも許されない
そのくらいの覚悟はしていたつもりだろう？｣






その書類は、私がサインをすれば完成する。


韓国に住むことも、戻ってくる事も許されないって
そんな事を誰が想像出来るというのか







｢ 他の選択肢はありませんか、｣


｢ あるわけないだろう。君はサインをするだけだ｣


｢ … ｣







何を言っても無駄なんだろうと、ペンを握る



この人の指示に従わなかった私が悪いんだ

でもいくら悩んでもスンチョルを裏切る事は出来ない
この紙にサインしたら、何かが変わるのだろうか






きっと何も変わらないんだろうけど。









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行き先は遠く離れたフランス


そこから二度と韓国に行くことは出来ない。






1ヶ月後、全てとお別れしないといけない







｢ あ、スンチョル...｣







少し離れた所を歩くスンチョルを見つけた
神様は本当にタイミングが悪い


楽しそうに隣を歩くサランちゃんを見て
これで良かったのかもしれないと思ってしまう。







｢ はは、酷い顔｣








ショーウィンドウに映る自分を見て、笑いが込み上げる

なんて酷い世の中なんだろう。私が間違えてた？
情けなくて、弱い自分にイライラして




人の目なんかもうどうだっていいの




力がなくなってその場に座り込んでしまった
何してるんだろう。この涙もなんの為に流れてるんだろう







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｢ A？｣







近づいて来ないで


もう本当に忘れなきゃいけないの。









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