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「 …あ、そうなんだ」
この空気を何とかさせようとして
とりあえず褒めてみたのが間違いだった。
見た時から思ってた。エメラルドグリーンのネックレス
すごく綺麗で、この子だから似合うんだろうなと
「 私に似合うって買ってくれて」
「 よく似合ってますよ」
「 オッパって本当に女心がわかってるんですよ!
寂しいと言えば側にいてくれたり...」
耳を塞ぎたい
例えスンチョルに好きな子がいたとしても、
結婚しなければならないのはサランちゃんただ一人で
いつかはこの子を想う日がくるのはわかってた。
「 この前もずっと欲しかったリップくれて!」
「 そうなんですね、」
「 Aさんはジスオッパといい感じなんですね」
この子はわざとこんな事言ってるんだろう。
すごく悔しくて、自分が惨めだと痛いほど感じて
ぎゅっと手に力をこめることしかできない
食べ物も胃が受けつけてくれなくなっていた。
「 やめろサラン」
スンチョルがそう言うと、更に暗くなる空気
あのままサランちゃんの話を聞き続けて
何もかもボロボロに壊れてしまいたかった
なんて悲劇のヒロインみたいなこと言ってみる。
「 オッパ?」
「 Aが困ってる」
「 私困らせるようなことした?」
「 顔見れば困ってる事くらいわかる」
そうやって忘れられない、忘れたくない出来事が
一つ一つ増えていくんだ。望んでもいないのに
「 どうしてAさんの心配するの」
「 心配とかじゃなくて」
「 私にはそんな事思ってもくれないくせに」
「 サラン、ここ外だから…」
お構い無しに大きな声を出すサランちゃん
「 そんなこと知らないよ!もう意味わかんない!
この前私の事好きだって言ってくれたじゃん!
それなのにどうしてこの子の味方するの?!」
耐えてきた気持ちがいっぱいになって溢れ出す
きっとこれ以上ここにいるのは危険だ。
「 ジス、私」
「 わかってる。もう少し我慢して」
御手洗に行ってくると立ち上がろうとすると
そっとその手を止められてしまった。
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米(プロフ) - アユさん» すぐに飛んできてくれてるんですか!? 有難い…夜中更新が多くて申し訳ないです涙 大量に書き溜め中なのでもう少しお待ちください♪ コメントありがとうございます! (2019年9月1日 11時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - いつも更新される度すぐに飛んできて読んでます!スンチが好きすぎる…更新頑張ってくださいね! (2019年9月1日 0時) (レス) id: 9c8e9d59d3 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - さささ。さん» ありがとうございます!!私もさささ。さんの作品読ませてもらってます!真似したくなるだなんて…光栄すぎます!!お互い頑張りましょう!! (2019年8月14日 9時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - いつも更新楽しみに待ってます(´˘`*) とっても素敵な作品で 表現の仕方やらなにやら真似したくなっちゃいます(´∇`) 切なすぎて時々泣きそうになります。頑張ってください!!! (2019年8月12日 16時) (レス) id: 1d0b48d693 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - 摩耶さん» コメントありがとうございます!切なくしすぎて私自身も心が痛いです…笑 (2019年8月2日 0時) (レス) id: 4ef344cc0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米 | 作成日時:2019年7月18日 19時