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誰だろうと声のした方に視線を移せば
そこには会いたくなかった2人組
2人が並んで立っている姿を見るのはこれで2回目だ
「 お二人でもしかしてデートですか?」
「 いや、そんなんじゃ…」
見せびらかすかのようにスンチョルの腕を組んで
やっぱり綺麗な人がスンチョルの隣には似合う。
「 A、次の所行こうか」
「 え?あ、うん」
「 じゃごゆっくり」
サランちゃんの隣にいるスンチョルの方を見る勇気なんか
当たり前だが、私には持ち揃えられていない。
席を立とうとするとサランちゃんにとめられた
「 よかったら一緒にどうですか?」
「 一緒に…?」
「 ここ4席あるし!ね、いいでしょ?」
「 でも、」
「 オッパもそれでいいよね?」
いいわけがない
スンチョルもそこはちゃんと言ってくれると思ったのに
あ、うん。なんて期待外れな答えだった。
だったらジスに言ってもらうしかない
「 …ジスはちょっとあれだよね」
「 ん?」
「 だから、大人数はあんまり」
「 別にいいよ」
またもや期待外れな返事に呆れてしまう。
どうして、会いたくないと思っている時ほど
こうやって神様は意地悪をしてくるのか
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「 オッパこれ美味しよ!」
「 あーうん」
完全に二人だけの世界に入っていて
これ4人でいる意味あるの?と聞きたくなる
「 ジスや、杏仁豆腐食べたい」
「 もう5個目だよ」
「 いくらでも食べれるの」
スンチョルは私の斜め前に座っていて
どうにか気を紛らわそうと、ずっと杏仁豆腐を食べる
サランちゃんが嬉しそうにしてる姿を見たくない。
「 そのイヤリング、プレゼントですか?」
「 そうです...」
急に話しかけられたから、ジスとスンチョルの視線が
私たち二人の方に向くことになるわけで
またどんよりとした雰囲気に包まれてしまった。
「 素敵ですね。お似合いですよ」
「 似合わないわけないよ。俺が選んだんだから」
「 ジスオッパとAさんもお似合いだよ」
次はジスとサランちゃんがピリピリし始めて
何でこうなってしまったのかと深い溜息
自分が誕生日だということを忘れてしまう
「 その、貴女のネックレスも凄く素敵です」
「 これスンチョルオッパがくれたんです」
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米(プロフ) - アユさん» すぐに飛んできてくれてるんですか!? 有難い…夜中更新が多くて申し訳ないです涙 大量に書き溜め中なのでもう少しお待ちください♪ コメントありがとうございます! (2019年9月1日 11時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - いつも更新される度すぐに飛んできて読んでます!スンチが好きすぎる…更新頑張ってくださいね! (2019年9月1日 0時) (レス) id: 9c8e9d59d3 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - さささ。さん» ありがとうございます!!私もさささ。さんの作品読ませてもらってます!真似したくなるだなんて…光栄すぎます!!お互い頑張りましょう!! (2019年8月14日 9時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - いつも更新楽しみに待ってます(´˘`*) とっても素敵な作品で 表現の仕方やらなにやら真似したくなっちゃいます(´∇`) 切なすぎて時々泣きそうになります。頑張ってください!!! (2019年8月12日 16時) (レス) id: 1d0b48d693 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - 摩耶さん» コメントありがとうございます!切なくしすぎて私自身も心が痛いです…笑 (2019年8月2日 0時) (レス) id: 4ef344cc0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米 | 作成日時:2019年7月18日 19時