おまけすんちょる3

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連れて来てくれたのは、とある中華料理のレストラン

中学校の頃に初めて来た時、凄く気に入って
それから誕生日はここでお祝いしてくれている








｢ 去年からずっと楽しみにしてた｣


｢ いつでも来られるのに｣


｢ それだと特別感がなくなる｣






一番好きな黄金のチャーハンを頬張りながら
今日は考えまいとしていたあの事を思い出す


一年に一度の楽しみも、大好きなこの味も
誰かからお祝いされる事もなくなるのかと






｢ ジスありがとね。こんな素敵な店教えてくれて｣


｢ うん｣


｢ この味は一生忘れないと思う｣





忘れたくない

この味も、ジフンのオレンジジュースも
お母さんのご飯もそして大切な思い出も







｢ また来年来よう｣


｢ …そうだね｣






もっと一日一日を大切に過ごすべきだった







｢ 卒業式どうする？｣


｢ 卒業式？｣


｢ うん。何着るの？｣






そうだった。約2ヵ月後卒業式があるんだ

どうにか単位もちゃんと取ってきたのに
卒業式すら出ることが出来ないなんて。








｢ あ〜まだ考えてなかった｣


｢ 今度見に行こ ｣


｢ ジスの行くお店高いじゃん｣


｢ そう？そうでもないけどね｣





こうして話してる間に机いっぱいになった料理達

いつもは写真なんか撮らないのに、今日は連写








｢ 誕生日おめでとう、A｣


｢ わ、ありがとう｣


｢ そろそろピアス開けたら？｣


｢ 怖いむりむり｣






プレゼントでくれたのはイヤリング

綺麗な青のダイヤモンドがアクセントで
表現が難しいけど、ジスが選びそうな物







｢ 大切にする｣


｢ なくしてもまた買ってあげるよ｣


｢ そういうこと言わないの｣







スンチョルにもお祝いされたかったなって
他の形で出会ってたら叶ってたのかなとか

そんなことばかり考えてしまう。








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｢ あれ、Aさん？｣








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