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柊は
左手で眼鏡をクイっと掛け直す
「お前はそうやって
無意識のうちに誰かを傷つけている。
そのことに気付いてくれ」
"じゃあ"と言って
となりの準備室に戻ろうとする柊。
「ちょっと。話ってそれだけ？」
「あぁ、そうだ」
「何それ…………
まさか
そのためだけに私は呼ばれたの？」
こんな事だけで
自分のことを呼び出すはずないと
彼を問い詰める唯月
「……たとえ、どんなに仲が良い
相手だろうと
自由に好き勝手な行動をするのは
間違っている」
「………何が言いたいわけ、」
「そのまんまだよ。
お前にとっては無意識かもしれない
だが、彼女にとっては違った
そういうお前の行動が
知らずのうちにアイツを傷付けていた。
彼女は気遣う人間だから
まぁ、直接？
お前には言わないだろうけどな。
大体そんくらいのこと
赤の他人から見た俺でさえも分かってたぞ？」
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作者名：まいにちねむい | 作成日時：2019年2月21日 14時
