【HQ】お兄ちゃんⅡ (ページ5)

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よんじゅうくページ5

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12-14

2点差で青城がリードしている。

日向くんが入り、少し目が変わる。

……そろそろかな。

端から端までコートの横幅めいいっぱいの”ワイド移動攻撃“

「うっわ…あんなのアリ…？」

ポカーンとするなっちゃん。

日向くんが前衛にいる間、この攻撃が続く事を考えると青城は早く日向くんを後衛に回したくて少し焦る…。

今まで使ってこなかったあの攻撃が活きる。

「うおー！10番また走ってる！3連続で移動攻撃！？」

日向くんの役割は”囮“

日向くんが飛んだ反対で田中先輩がスパイクを打つ。

14-15

『バレーってさ、ラリーが続くほどつらいじゃん？』

「まぁ、そうだね。スパイク打ったらブロックしてダッシュで戻って…まさに今みたいな？」

スパイク→ブロック→ダッシュを繰り返すコート。

『そう。こういうときってぶっちゃけサボりたくなる…。囮も嫌、スパイクも誰か他のやつが打ってくれって。
私、烏野入って初めて見たもん。“サボる”ってこと一切頭にない人…』

”もってこおおい“と叫び走って飛ぶ日向。

コートの横幅めいいっぱいの後の

『よしっ、ブロック1枚の中央突破…！』

15-15

「これで青城も余裕無くなってきたんじゃない？」

ピーッとタイムアウトの笛がなった。

～～～～～

タイムアウトも終わり16-16

西谷先輩が上げ、ブロードのチャンス。

……日向くんが向かっているところにはノーマーク。

「青城ブロードのマーク捨てた…？」

日向くんがフリーで打つが、リベロに取られる。

これは……わざと…。

そのまま及川さんに上がり…

スッとコートに落とす。

「ここでツー…！？」

『日向くん…10番は凄い速さだけど、空中でコースの打ち分けは出来ない…。ブロックはレシーブの邪魔にもなるから…ディグ狙ったのかも』

「……なるほど…！」

『それにしても…この短時間でこの対応するとは……』

流石及川徹……。

やっぱ男子の試合って面白い。

さあ、及川さんのサーブ…どうする…。