【HQ】お兄ちゃんⅡ (ページ15)

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ごじゅうくページ15

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「あの！ちょっといいかな！」

体育館に着き、清水先輩が声を掛ける。

「新しい人見つかったんスね！！」

谷地さんがヒョコッと顔を出すと日向くんが言った。

それから他の人たちが“何何”と来る。

「えっと、新しいマネージャーとして仮入部の…」

「やっ谷地仁花です！！」

わらわらと集まり始める。

「1年生？」

ゾオン…と東峰先輩が谷地さんに聞く。

なんか…こわい。

「うひ！？いっ、1年5組であります！！」

「5組ってことは…空井ちゃんと一緒か！」

『はいっそうです～』

「良かったなあ！来年も2人いて！」

東峰先輩が言うと

「ま、まだ仮だから…！あと今日は私が突然お願いして急遽委員会の仕事の前に来てもらったから今日は顔見せだけ！」

「よ、宜しくお願いシャス…！」

「「シアース！！」」

声を上げ、ガバァーッとお辞儀をされる。

「ひぃ！？」

……怖がってます…。

「慣れるまでは取り囲んでの挨拶止めて！」

『ごめんね、谷地さん。怖かったよね…。』

「う、ううん！！だ、大丈夫！！」

カチンコチンで言う谷地さん。

絶対大丈夫じゃなさそう…。

『あ、ごめん。委員会の仕事あるよね？多分…もう行っていいと思うから…。

マネージャー、考えておいてね！』

「はっ、はい！！」

～～～～～～

翌日昼休み

あー、今日の人面倒くさかったなぁ…。
多分2年生だよねー…。

なぁにが、”絶対おとすから付き合って”よ。
もう私は賢二郎先輩におちてるっつーのー。

ハァ…と溜息をつきながら教室に入ると見知ったオレンジの髪型が見え、少し騒がしかった。

窓の方で”おれ小さな巨人になるんだ“と宣言してる人の方へ行く。

『……何谷地さんに迷惑かけてるの！』

「へっ！？そんな！！迷惑では！！むしろ嬉しい(？)です！！」

「最初に空井さんのところ行ったけど居なかったから月島のところ行ったら断られた！山口に谷地さんなら教えてくれるかもって言ったから来た！」

『来るなら言ってよ。いたのに…！』

もうっ…。