【HQ】お兄ちゃんⅡ (ページ12)

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ごじゅうろくページ12

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「今日のIH予選決勝、優勝は白鳥沢、準優勝は青城だ」

コーチも来て、昨日の振り返りをする。

「県内でさえあの青城より上が居る。強くなるしか無え。次の目標はもうわかってると思うが春高だ」

春高…烏野が昔一度だけ行った舞台…。

「高校のバレー界ではIHと並んでデカイ大会だ。春高が1月開催になって3年生も出られるようになってからは…」

あ、そっか。

「俺達の頃は3月開催だったから3年は出らんなかったんだよ。クソ羨ましい」

「じゃあとりあえずここは主将に一発気合入れてもらうか」

「………昔烏野が一度だけ行った舞台だ。もう一度、あそこへ行く。東京、オレンジコートだ」

「「しゃあああ！！！」」

澤村先輩の掛け声により皆の気合が入る。

さぁ、練習だとコートに足を運ぼうとしたとき、体育館の扉が開き、武田先生が飛び込んでくる。

え、先生大丈夫……。

ゼェゼェと息をして思いっきり顔を上げ

「行きますよね！？東京！！」

と言った。

「音駒、ですか！？」

目を輝かせながら日向くんが言う。

「練習試合っスか？」

影山くんが言うと武田先生が笑顔で頷いた。

「でも今回は音駒だけじゃないんだ」

…音駒だけじゃない…？

「梟谷学園グループ。音駒を含む関東の数校でできているグループで普段から練習試合などを盛んに行っているそうなのですが、音駒の猫又監督の計らいでその合同練習試合に烏野も参加させて貰えることになりました！！」

「「うおぉお！！」」

へぇ、すごいじゃん…！

「そういうグループは昔から積み上げた関係性みたいなモンでできてるからツテ無しではなかなか入れるモンじゃないんだが…。猫又監督に感謝だな。あと、またしつこく頼んでくれたであろう先生にもな」

「「アザース！！！」」

「この数年で県内で昔懇意にしていた学校とも疎遠になってしまった。このチャンス活かさない手は無いです！！」

「今度は俺が護り勝ァァつ！！」

「うぉおお！！シティボーイ連合に殴り込みじゃあああ！！！」

と西谷先輩と田中先輩が叫び出す。

シティボーイ連合…？

「まだお誘いを頂いている段階でして色々承諾貰わないといけない事など細かい事はまた後でお話しますね。とりあえず皆の意思は…」

「勿論…行きます！！」

ん～！楽しくなりそう…！