彼が消えて早5年。今私は...12【降谷零・安室透】

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「ああ、入るな。A、体調は？」







「全然大丈夫だよ。さっき逢生を抱っこして来たの。」







最後に入室した零が扉を閉めてベッドサイドに来れば、わらわらとベッド横に集まっていた3人が椅子を取り出して並べる。






パイプ椅子は少し高く、1人では座れない3つ子達を零が一人一人座らせてから、最後に彼も席に着いた。





「お母さん、もう逢生に会ったの？」




「ずるい！！俺も会いたい！！」





「まだダメかなぁ？？」





「先生に聞いてみないとなんともいえないかな？」




早く逢生に会いたい！！と足をぷらぷらさせて興奮している3つ子に聞いておくね、と話をしてから零に向き直る。





先生からされた説明をすればそうか...と少し考えた様子の零が口を開いた。






「俺の方なんだけど、あの婚約者だった奴の親は捕まった。本人は多分すぐに釈放されるけど近づいてくることは無いだろう。一連の事態は収束を迎えた。それからまあ色々話すことはあるんだがとりあえず言っておくことは後3つかな。




1つ目はキッドの事だ。全部理解したよ。彼も被害者だったんだな。Aが知り合いだった理由も、3つ子を助けるのを手伝ってくれた分かった。






2つ目は俺の事。この度昇進が決まった。これに関してはAが退院したら詳しい話をしよう。




3つ目、話がかなり変わるんだが、Aが退院するまでは書類仕事しか回ってこないから俺の家で3つ子とハロの面倒は見ておく。





以上だがなにか質問は？大丈夫か？」






「いや、えっと待って、整理する。



まずキッドについてはつまり快斗くんまでたどり着いたってことね。それについては色々聞きたいけどそれは後で聞く。



それで、昇進おめでとう！！話は今度聞けば良くて、3つ子に関しては助かりますありがとう！！」

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