顎、ついに新人にも手ぇ出したってよ(rfmo)(男主)

はじめまして、失礼しました ページ2

＿＿私、四葉咲Aは、逸る鼓動を抑え、震える足を叱咤し、固唾を飲み込んで、ビルの前にたっている。
ANYCOLOR社の前で、今一度自分に変なところがないか隅々までチェックする。…うん、大丈夫、なはず。
最後にバッグの中もしっかり確認して、意気込んで1歩を踏み出す。
私、四葉咲Aは、今日をもって、にじさんじ所属 バーチャルライバー、四葉咲Aとなるのだ。

…その後のことは、あまりよく覚えていない。多分緊張しすぎて飛んだ。書類を持って1番上の階に行き、すごく偉そうな方とお話してから、今後の活動の打ち合わせがあるから、と今度また違う階の部屋に移動している。

＿思えば、ここからおかしかったのかもしれない。だって、ライバーとして活動を始める上で必要な設定やらパソコンの操作やら、必要なことは全て事前にネット上で確認してもらっていた。
活動時の注意事項や、言葉の選び方など、こと細かく言われた気がする。でもそれは、当然のような事ばかりで確認のようなものだと思っていたのだ。
だから、まだなにかあるのだろうか、もしかして初配信の手順とか？なんて思っていた。

ある部屋の前に着き、「ここですよ、」と案内してくれたスタッフの方にお礼を言って、コンコン、と2回ノックをして、ガチャリ、と扉を開けた。

．

．

．

するとそこには、かの有名なライバー様方、加賀美ハヤト、剣持刀也、不破湊、甲斐田晴(敬称略)がいらっしゃった。

…
…
…

『…ｽｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯｯｯ大変申し訳ありません失礼しましたｧ！！』

その日、社内には私の大声が響き渡ったと言う。

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