Symphony３【病系】【短編集】

33_Two of Us［水×黄］* ページ24

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▶︎いじめ/鬱

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黄side









保育園、小学校、中学校と僕には幼なじみ兼親友がいた

たわいも無いことで言い争ったり、張り合ったりできるそんな友達


高校も一緒行きたいねって話していたけど、やっぱりお互いの将来を考えて別々に…っていうか僕があまり勉強が得意じゃなかったせいで別々の道を選んだ





高校1年生

お互い違う制服に身を包んで遊んだ日。なんか照れくさかったのを覚えている


僕も、ころちゃんも新しい友達が出来て

僕は軽音部に、ころちゃんは卓球部に入ってあまり遊べなくはなったけど、学校であったこととかを僕らのたまり場になっていた駄菓子屋に集まってはよく話し込んだりしていた





けれど、だんだん集まれる回数を機会も減っていって

ころちゃんからの返信とかも遅くなっていって


高校2年生になる頃にはころちゃんと連絡が取れないようになってしまった






.






「 あれ、おばさん？ 」

「 …あっ、るぅとくん…！ 」


そんな矢先、家の近くのスーパーでころちゃんのママとばったり遭遇した




「 買い物ですか？ 」

「 そうなの。今日特売日でね 」


聞こうか迷ったけど、何かあったんじゃないかって心配で思い切って聞いてみることにした





「 、じゃあ… 」

「 あの…！ころちゃんって今…どうしてますか？元気にしてますか？ 」


僕のその質問に、ころママの顔が一瞬曇る





「 るぅとくんに、何も言ってない？ 」

「 、ぇ…はい。最近連絡取れなくて心配で 」


僕の知らない何かがあったのは確実で

ころママの言い渋っているようなその感じに少し怖さも覚えた





.





「 ころん今ね、学校行けてないの 」

「 、へ？体調崩したとかですか？ 」

「 いや…そうじゃなくて……、心がね 」


ひゅうっと冷たい風が2人の間をすり抜ける





一番最初に浮かんできた感情は…なんで？って疑問だった


誰からも好かれるような一生懸命で天真爛漫な、愛嬌抜群のころちゃんが？って








「 …おばさん。家行っていいですか？ 」



今のころちゃんをちゃんとこの目で見たい

ころちゃんのことが大好きだから





僕たち、親友だから


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