Symphony３【病系】【短編集】

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赤side








病院にやってきて薬が欲しかっただけなのに、診察しなきゃ貰えないと言われ診察室に通される

お薬手帳を見せると案の定スパンが短いことがバレて問い詰められた



「 ぁ、いや…ｗ 」

「 発作の回数増えてますね？検査した方がいいと思いますよ 」

なんて、お医者さんの口車に乗せられたまま予定の時間なんてとおに過ぎ俺は検査をさせられた

検査嫌いなんだよ…わざと発作を誘発させるようなことすんの…体力使うし発作は苦しいしね





「 数値が悪いですね… 」

分かってんだよそんなことはｗと言い返したくなるほど想像通りの言葉をお医者さんに言われ思わずにやける



「 向き合い方はもう分かっていると思いますが、いつも以上に注意を払ってくださいね。
大きな発作がもし起きてしまったら入院ですよ 」

「 、はい… 」

「 特に煙ですね。煙草とか…料理の煙も危険だと思ったら逃げてください 」


「ありがとうございました」と診察室を出て、薬を受け取る場所に向かう

時計を見ると予定の時間はもう過ぎてて、［検査することになっちゃって、今終わった］とジェルくんに連絡を入れた




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バスに乗りこみ自分の町へ戻る

買い物して…みんなのご飯作らなきゃ


今日俺の担当だった保育園のお迎えを時間の関係でジェルくんが代わりに行ってくれているから、料理まで任せてられない

カゴに商品を詰めスーパーを出て家まで歩いていると、少し前にさとみくんが歩いているのに気がついた




「 さーとちゃん、 」

「 おぁ、なにしてんの 」

「 買い物。今日は学校どうだった？ 」


新しい学校に行き始めて、少し前は緊張していたけど今は何だか楽しそう

前みたいにサボることもあまりないし、似た境遇の子とかも居たりして馴染めているみたいで一安心だ




「 いつも通り 」

「 そっか。良かった 」

「 、うん。ぁ、ころんがさ中庭で焼き芋作りたいって言ってたんだけどやっていい？ 」

「 え？全然いいんじゃない？火事にならないように気をつければ 」

「 いや、あの、煙…さ、、 」


あぁそっか。さとちゃんは俺の喘息のこと知ってるんだった



「 あぁ！全然大丈夫だよｗ 」


なんて笑顔を見せたけど、検査のせいでまだ少し重い体を感じて近づかないようにしとこと心に決めた




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