ほっとらて【短編集】

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部活が早めに終わって、友人たちと別れて誰もいないクラスで彼を待つ




校庭では彼の所属するサッカー部が見える







顔が小さくてスタイルがいいからすごく目立つ



試合形式の練習で、かっこよくシュートを決めた彼が仲間とハイタッチをして爽やかに笑っている









「 かっこいい…… 」



無意識に呟いてしまうくらい


私の自慢の彼氏はかっこいいんだ









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ボーッと眺め続けていたらいつの間にか片付けに入っていたみたい


そろそろ練習終わるのかなと思って、トイレに行って身なりを整える





髪の毛を整えて、薄めに化粧をして、リップも塗って…


いつもより少しだけスカートを短めに折ってみる





教室に戻って、夕日を見ながら待っているとガラガラとドアが開いた










『 Aちゃん！ 』

「 るぅとくん待ってたよ〜 」



席から立ち上がり、彼に向かって手を広げてみる





彼は、少し戸惑った様子を一瞬見せたけど飛び切りの笑顔で、私を抱き締めてくれた





『 いいの？こんなところで 』

「 教室だから？ 」

『 …うん 』

「 るぅとくんとなら、見られてもいいよ 」

『 …、何それｯ 』



頬を赤めて、私から顔を逸らす彼

その横顔ですらイケメンで本当にかっこいいんだ








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「 帰ろっか、 」

『 うん 』



バックを持って、ドアに向かうと突然手首を掴まれた






『 ねぇ、』



両手を持たれて、彼と向き合う


彼がゆっくり近づいてきて、私たちは唇を重ねた







『 教室で、ね？w 』

「 …馬鹿 」

『 もう1回する？ 』

「 、うんｯ 」



さっきより深く、彼は私の後頭部に手を当ててキスをした











帰り道、当たり前のように手をつなぎながら帰る2つの影


鼻歌を歌いながら上機嫌な彼に聞こえないように、心の中で呟くんだ






「 ずっと一緒にいようね、るぅとくん 」







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好奇心【黄】-fin.



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