I'm in Love (ページ17)

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北斗side

強い光に顔を照らされ起きると
リビングの方で聞こえる声。

北斗「なにしてんの」

2人が抱きしめあって、慎太郎が泣いていた。

樹「北斗…違う。これは
聞いて欲しいことが」

北斗「そういうこと。あぁ、分かったよ」

樹「え？」

慎太郎はこんな俺に飽きたんだ。
本当は慎太郎が1番辛いはずなのに

心配するような声もかけてあげられない俺を
いつも、心配してくれるのは慎太郎だったのに。

慎太郎「待って、北斗」

北斗「もう、うんざりなんだよ！」

「聴こえないのも、心配かけるのも
分かってんだよ。慎太郎を苦しめてることぐらい」

慎太郎「苦しい？誰がそんなこと言ったの」

北斗「慎太郎の顔を見れば分かる。」

慎太郎「がっかりだよ。

俺は1度もそんなこと思ったことない。」

慎太郎の声は、低かった。
怒ってる。今、謝ればまだ引き返せるのに
俺の意地が邪魔する。

北斗「嘘…つくなよ」

樹「北斗…お前、慎太郎の気持ちも」

分かってるよ。でも慎太郎のことを1番
分かってるのは俺だから。

北斗「樹に何が分かんの」