番外編7 ハグの日 ページ46
Aがひとり訓練していたところだった。
「…今日は8月9日か」
「!そういやあ、この日はハグの日なんだってよ」
「ハグの日ぃ?」
「俺の妹がおしえてくれたんだよ。
あー、可愛い彼女にされてえなあ〜」
「いねえだろ。」
訓練場の前をそんな話をしながら通る兵士たちに、普段なら一喝するところだったが
じっと彼女は考え込んだ。
「……ふむ」
ーーーーーーーーーーー
ーーーー
ーー
しばらくして自室に戻った。
「ロシー」
「お、A!
どこにいるかと思ったら、風呂いってたんだな」
「訓練して汗かいたからね」
「そう…か…」
ぎゅっ
「えっ…え?!は…A…?!」
「(すごいテンパってる…)」
固まった笑顔で焦る恋人に、Aは見られないように笑った
「っどうかしたのか?」
「ふふ、ううん
ハグの日だから、たまには積極的にいこうかと思って。
嬉しい?」
どぅきゅん。
ロシナンテの胸中の擬音である
そのまま固まってみっつ間を数えたあと
ぎゅう。
満面の笑みでロシナンテはAを抱きしめ返した。
「そうか〜ハグの日かぁ!!(Aがそういうのに興味持つことないから誰かから聞いたんだろうな)
…それで、もう、終わりか?」
「…え?」
ぐいっと体格のいいロシナンテがAを抱き上げ、膝の上に姫抱きにして抱えた。
「ちょ、と!」
「なあA知ってるか?
ハグってやつは、するとストレスを減らしてくれるらしいんだ」
「…うん?」
ジタバタしていた足をぴたりととめ、どこから仕入れてきたのかロシナンテが口にした言葉にAは曖昧な返事をした
「つまり、だ
日頃から海軍大将として忙しいAのストレスを減らすのに今日ほどうってつけの日はないわけだ」
「…」
「というわけで
今日1日俺の膝の上で抱っこされてくれ」
満面の、ひまわりが綻んだような笑顔でされるおねがいに
くらくらっと、彼のことが大好きなAが断れるはずもなかった。
その後は語らうにも寝るにも、満足そうなロシナンテの膝の上で、満更でもない顔をするAの姿があったらしい。
75人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひはる(プロフ) - みかんちゃんさん» 感想ありがとうございます!!ワクワクしてくださってありがとうございます嬉しいです!今後もなるだけ早くそして楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - guririさん» レス遅くなってすみません!感想すごくすごく嬉しいです!!気まぐれやで掛け持ちも多い亀ですけど、そんな風に言っていただけて嬉しいですし凄いやる気出ました笑ありがとうございます! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
みかんちゃん(プロフ) - 最初から一気読みしちゃいました!凄く面白くて、読んでいてワクワクしました!続編、お待ちしてます! (2019年8月19日 10時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
guriri - 面白いです!続編が待ち遠しいです。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ユッケさん» ありがとうございます!この作品あまりコメント来ないので結構みなさんどう思ってるか不安だったんです。わたしの理想を夢主にになってもらってまして、それを褒めていただけると本当に励みになりますありがとうございます!続編前回よりは早く出せるよう頑張りますね! (2019年7月15日 0時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2019年6月24日 23時