第303話 ページ10
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「‥‥‥“死ぬはずだった”?」
グレンに視線を向ける。
私を助けたのは彼。それもおそらく、「
フェリドのことだからそれも予測済みだと思っていたのだが。
「僕は完璧主義者だからね。計画に予想外が混ざるとどうしてもそれを排除したくなるんだ」
「‥‥‥そんな理由で、“向こう”を襲ったわけ?」
「Aちゃんがあの時僕に気づいてくれなければ、あの町の人間は皆殺しだったよ」
さも当たり前のように言う。それに対してまた殺意が湧くが、ぐっとこらえる。ここで私がいちいち突っかかっていたら、話が進まない。
「僕はあの時で間違いなく殺せたと思ってたよ?
“向こう”のAちゃんの仲間が助けに来てたのは知ってたけど、助からないだろうと踏んでたし。なのに生きてるからびっくりしたよ。
けど、ここで君を殺したら僕は間違いなくミカちゃん優ちゃんに恨まれちゃうからねぇ。今は殺さないでおこうかな」
「‥‥‥。あっそ」
フェリドに背を向けた。
敵に背を向けるなんて、自ら殺してくれと言っているようなものなのに、奴は来ない。本当にもう殺すつもりはないらしい。つくづくこいつは自分勝手で腹が立つ。
溜飲を下げるために深々とため息をついた。
「お姉ちゃん」
「‥‥平気よ。大丈夫。
それより優は────」
目を向けた瞬間、優が突然倒れた。
心臓を潰されたのに今まで生きていたのすらおかしい状況だったのだ。
それに対してグレンはさして慌てた様子もなく、優に何かを注射した。大方心臓を動かすものだろう。
「とりあえず移動する」
「どこに?」
「‥‥‥名古屋だ」
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夏向(プロフ) - 朝陽さん» こちらこそありがとうございます‥‥!!! (2022年10月2日 23時) (レス) id: d3650b90b8 (このIDを非表示/違反報告)
朝陽(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてました!ありがとうございます! (2022年9月13日 23時) (レス) id: 2c0d85a97f (このIDを非表示/違反報告)
夏向(プロフ) - レモンはちみつさん» ありがとうございます!文章を褒めていただけると本当に嬉しくてすぐ調子乗ってしまいます(笑)気長に更新をお待ちいただけるとありがたいです…! (2022年9月13日 23時) (レス) @page49 id: d3650b90b8 (このIDを非表示/違反報告)
夏向(プロフ) - 仁奈さん» ありがとうございます!更新が本当に遅くて申し訳ないです…。気長にお待ちいただけるとありがたいです…! (2022年9月13日 23時) (レス) @page49 id: d3650b90b8 (このIDを非表示/違反報告)
レモンはちみつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!一気読みしてしまいました。ワートリも終わセラも大好きなので嬉しいです!!書き方もすごく上手くて感情移入してしまいました、書き手として尊敬します!これからも頑張ってください!更新楽しみに待ってます! (2022年8月14日 22時) (レス) id: 95afc2042e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏向 | 作成日時:2018年4月2日 10時