第216話 ページ33
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───朝、目を覚ますと男たちが様々な方向に頭を向けて寝ていた。
唯一風間さんは昨日とほぼ変わらぬ位置で寝ているが、太刀川さんはもう自由だ。なにげに菊地原も。
歌川は太刀川さんの隣だったためかなり壁際まで追いやられていて気の毒だ。
スマホの時計は「7:14」と表示されている。室内の時計も同様だから、時間の流れは同じのようだ。電池切れそう。
電波状態は、圏外だった。そりゃまあ当然だよなと独り言を呟き部屋を出る。
しんと静まり返ったダイニング。ふとテーブルを見ると、メモが残してあった。
“私は任務なので昼まで戻りません。
・家からは出ないでください(特に太刀川さん)
・朝食昼食は冷蔵庫のもの適当に使ってください
・部屋の隅に貼ってある紙は絶対触らないでください(特に太刀川さん)
・部屋は荒さないでください(特に太刀川さん)
・誰か来ても出なくていいです。というか出ないでください(特に太刀川さん)
ほぼ缶詰め状態で申し訳ありませんが、安全のためよろしくお願いします。”
「‥‥‥‥」
ほとんど太刀川さんに向けたメモじゃねーかこれ、とメモをひらひら動かす。
まあ確かにあの人は無駄に好奇心が強いから、何も言わなければ好き勝手に動きそうだ。ある意味これを残すことは正解とも言える。
がしがし髪をかきながら部屋へ戻りカーテンを開けた。
「太刀川さん起きてください」
「んー‥‥」
「んー、じゃなくて起きてください。朝です」
「あと5分‥‥」
「いや寝ないでください！ 朝ですって！ 仮にも遠征中ですから！」
そうこうしているうちに風間隊は自力で起き出した。こんだけ騒いでいるんだからそりゃあ目は覚めるだろう。
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夏向(プロフ) - るい酸性さん» 読み返していただきありがとうございます！6は現在改変中でして、土曜日中に全体公開する予定なのでもうしばらくお待ちください！ (2023年2月11日 0時) (
レス) id: b371f4960f (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - 久しぶりに読み返しました！6のパスワード教えて欲しいです！ (2023年2月10日 17時) (レス) @page49 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏向 | 作成日時：2017年9月7日 19時
