サプライズ(及川徹) ページ26
【ごめん！今年の誕生日帰れない！】
こんな連絡が来たのは3日ほど前。
私の彼は今アルゼンチンという異国の地でプロのバレーボール選手をしている。
彼とは高校の時から付き合っていて、もうだいぶ長い付き合いになる。
アルゼンチンに行ってからも毎年誕生日だけは帰ってきてくれていた。
けれど今年は付き合って初めて誕生日に帰って来れなくなったらしい。試合があるから練習が詰まっているとか。
私はそれでも良かった。
彼の中にまだ私が居るという事だけで十分だった。
その連絡に私は
【仕方ない！徹が頑張ってるなら私も頑張らないとね！】
と返したような気がする。
そして今日は私の誕生日当日。
私はどうせ帰っても一人だし、と残業をしていた。
1人だけどケーキくらいあってもよかったかな、なんて考えながら全てを諦めて仕事に打ち込む。
すると携帯が震えた。
何かと思い手を止めて開いてみる。
それは徹からのメッセージだった。
【A、もう家にいる？】
と書かれていた。
【まだだよ〜！今日は残業！笑】
私がそう返すと、直ぐに既読がついた。
すると途端に電話がかかってきた。
『えっ、なに、どうしたの』
「ちょっと！女の子がこんな時間まで仕事してちゃダメでしょ！早く帰ろ！ほら、荷物まとめて！」
私は言われるがままに仕事を切り上げ、荷物をまとめて会社を出るべくエレベーターに乗った。
「もう…今何時だと思ってるのさ！」
『そっちは昼間でしょ〜！』
「ちゃんと夜だし！」
私はその徹の発言に違和感を覚えた。
「ちょっと、なにその格好！今の季節分かってる！？」
『えっ…？』
そう言った徹の声が電話の中からでなく、外から聞こえたような気がした。
ふと立ち止まって辺りを見渡す。
「ちょっと、こんなイケメンが視界に入らないの！？」
その発言を最後に電話が切れてしまった。
「お姉さん、俺と一緒に帰りませんか？」
途端に私の目の前に現れてそう言ったのは、間違いなく及川徹本人だった。
『なんで…っ』
そうだ、この人は日本に居ないはず。
幻覚を見ているのかもしれない。
残業中に居眠りをして夢を見ているのかも。
そう思って頬をつねってみる。
「夢じゃないから！」
徹は笑ってそう言った。
「Aを驚かせたくて！プロポーズにサプライズは付き物でしょ？」
そう言った徹の手にはキラキラと光る指輪があった。
『徹らしいや』
私の左手の薬指に指輪がはめられた。
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まる - 泡姫さん» お時間かかっても全然構いません…！！むしろリクエスト叶えていただけるだけですごく嬉しいです…！続編をお気に入り登録しておきます…！！！！！！ (2月18日 15時) (
レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - まるさん» わー！リクエストありがとうございます！久しく書いていないため少しお時間頂いてしまうかもしれませんが、私なりに書かせていただきます！！現在こちらの作品は続編の方を更新する形になっておりますので、よろしければそちらをお気に入り登録してお待ちください！ (2月18日 12時) (レス) id: 5951de0be4 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作者さんにリクエストが…。銀.島.結.で過去の辛かったことを銀が全部包み込む…みたいなお話を書けたりしますでしょうか…？(語彙力なくてすみません…) (2月18日 11時) (レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジさん - 好きで愛してるわ作者さんじゃなくてさ、作者様じゃね？(は？何言ってやがるオレンジさんや) (2022年7月10日 21時) (レス) @page48 id: 0e3c42be20 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - 愛菜さん» そういう素直で分かりやすいお言葉が1番嬉しかったりします……今後も緩く書いていきますので時々キュンとしに来てください…！(ちなみに現在次話執筆中です…) (2021年11月6日 11時) (レス) id: 8284d2d1b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泡姫 | 作成日時：2021年9月1日 21時
