糖分過多 (国見英) ページ2
今私の目の前には、黙ってスマホをいじり続けてる国見英がいる。
どうしてこうなったかは20分ほど前にさかのぼる。
20分前
『あっ、国見じゃん』
「あ、新田だ」
偶然帰り道で、中学の時の同級生だった国見と遭遇した。
国見は青城に進学し、私は烏野に進学したため、高校に入ってからは中々会う機会もなかった。
決して仲が悪いとかそういうのは無く、ただ会えていなかった。
「今日暇？」
『え？暇だけど…』
「ちょっと付き合ってよ」
国見にそう言われて着いた場所は
『国見、こんなとこ来るんだ』
「1人じゃ来ないよ」
駅前にあるちょっと人気なカフェだった。お客さんは学校終わりの女子高生や女子大生くらいの子ばかりで、男1人では入りにくい雰囲気が外まで溢れ出ていた。
『なんでここに来たの？』
「ん」
国見が指さしたのは外に出ている看板だった。
そこには「期間限定！塩キャラメルパフェ！」と書かれ、イラストが添えられていた。
『なるほど。これが食べたいけど1人は気まずい。そんな時に偶然私と会ったのか』
「そういうこと。ほら行くよ」
国見はそう言って私の手を引き店に入っていった。
そして、今に至る。
「お待たせ致しました！アイスコーヒーと塩キャラメルパフェで御座います！」
そう言いながら店員さんは迷うことなく私の前に塩キャラメルパフェを置いた。
『ありがとうございます』
そう言いながら店員さんが立ち去った後、国見の前に置かれたアイスコーヒーと交換した。
『甘いもの食べるキャラに見えなかったみたいだね』
「俺こんなにも甘い物好きそうな顔してるのに」
『それは嘘でしょ』
そう言ってアイスコーヒーにストローをさす。
そしてパフェを食べる国見をじっと見る。
「そんなじろじろ見んなよ」
『ごめん、美味しそうに食べるからつい可愛いなって』
「何言ってんの。お前のが可愛いのに」
『はぁ…！？』
驚きのあまり大きな声を出してしまった。
「しーっ、ここ店だから」
『あんたのせいでしょ……！』
国見に反論してはすみません、すみませんと周囲に軽く謝る。
「そうやって過度に反応しちゃうとこも可愛くて好きだよ」
国見はそう言って、いたずらっ子のように笑った。
顔が熱くなり、慌ててアイスコーヒーを飲む。
『私も、好きだよ』
ガムシロを沢山入れた甘いアイスコーヒーが、この瞬間はとても甘ったるく感じた。
ーー
9.2
修正入れました
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まる - 泡姫さん» お時間かかっても全然構いません…！！むしろリクエスト叶えていただけるだけですごく嬉しいです…！続編をお気に入り登録しておきます…！！！！！！ (2月18日 15時) (
レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - まるさん» わー！リクエストありがとうございます！久しく書いていないため少しお時間頂いてしまうかもしれませんが、私なりに書かせていただきます！！現在こちらの作品は続編の方を更新する形になっておりますので、よろしければそちらをお気に入り登録してお待ちください！ (2月18日 12時) (レス) id: 5951de0be4 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作者さんにリクエストが…。銀.島.結.で過去の辛かったことを銀が全部包み込む…みたいなお話を書けたりしますでしょうか…？(語彙力なくてすみません…) (2月18日 11時) (レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジさん - 好きで愛してるわ作者さんじゃなくてさ、作者様じゃね？(は？何言ってやがるオレンジさんや) (2022年7月10日 21時) (レス) @page48 id: 0e3c42be20 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - 愛菜さん» そういう素直で分かりやすいお言葉が1番嬉しかったりします……今後も緩く書いていきますので時々キュンとしに来てください…！(ちなみに現在次話執筆中です…) (2021年11月6日 11時) (レス) id: 8284d2d1b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泡姫 | 作成日時：2021年9月1日 21時
