32話 ページ32
＊
｢どうしてそう思ったの？｣
｢否定はしないんか。｣
｢君の見解を聞いておこうと思ってね。｣
答えになっていそうでなっていない。緑谷は曖昧な返事をしたAに爆豪が怒らないかヒヤリとする。しかし緑谷の心配を他所に爆豪は冷静に説明し始めた。
｢…テメェは自分から場を和ませるようなことを言うヤツじゃねェ。大方、さっき顎で使われたからその腹いせだろ。｣
聞きながら緑谷は｢ん？｣と思った。それは緑谷だけでなくA組のほぼ全員が持った疑問だった。
爆豪、やたらと先輩のこと知ってないか？
さすがに今日あったばかり…ではないよね。かっちゃんが目上の人に敬語を使わないのはいつものことだけどこの数分で初対面で先輩のことをここまでリサーチできるとは思わないしそれにかっちゃんが先輩に対してキレないのも気になる。いつもなら既に3、4回はキレて最低でも1度は爆破させていないとおかしい。もしかして今日不調なのかな。峰田くんのように朝の体調によって個性の質が下がったり？でも個性が発現して以来かっちゃんが爆破させなかったのを見た日はないから…
A組名(迷)物の緑谷のブツブツが始まる。今回の対象は幼馴染の爆豪のことだ。A組は慣れたように｢また始まった｣と最早スルーをしている。初めて緑谷のコレ(ぶつぶつ)を目にするAは目を細めた。
｢うるせェ！俺の後ろでブツブツブツブツとナードやってンじゃねェよ！！｣
｢わ、ご、ごめん！かっちゃん！｣
堪らず爆豪が後ろを振り向いて緑谷の眼前で爆破をさせた。授業中だからだろうか、髪の毛の先にも火が届かないように火力を調整させたのはみみっちいとしか言い様がない。そこまでするくらいなら爆破させなきゃいいのに。今日も爆豪くんは闘牛みたいやなぁ、と離れた席の麗日は思った。緑谷の縮れ毛は赤ではなく緑だが。
で？とそこまで怒りのパラメーターが上がっていなかったのかそれとも答えが知りたいのか、爆豪がつり目になりかけながらもAに目で問いかける。それにAが答える前に相澤が口を挟んだ。
｢そうだ。｣
A組とミッドナイトはその一言に重みを感じた。怒りを含ませながらも諦めたような相澤の言い方に爆豪はやっぱりな、とどこか満足気に頷く。芦戸がなぜ相澤が答えるのか問うと、相澤はAに余計なことを言わせないためだと言った。A組はこの5分程でAの内に潜む悪魔性を見たため納得した。
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
