二話 ページ3
ころんside
ころん「…ん?血の匂いがしない?」
さとみ「ええ?…ほんとだ。すげーおいしそうな血の匂いがする。」
血の匂いを辿っていけば大きな鳥の変異体がいた。
その鳥の足には少女がぶら下がっていた。
さとみ「あの鳥…また人を攫ってやがる。」
ころん「助けて戻す?あっちの世界に。」
さとみ「そうすっか。」
普通の世界に普通の人がいては血をほしている吸血鬼に襲われるのがおちだ。
ころん「じゃ、助けてきて。」
さとみ「俺が行くのかよww」
さとみ君はだるそうにも鳥に近づいて足を折った。
鳥「ぴぎゃあああ!!!!」
すさまじい叫び声が空間を揺らす。
さとみくんは少女を抱っこしてどや顔で帰ってくる。
さとみ「どうよ、俺の華麗なキックは。」
ころん「はいはい。かっこよかったよ。あ、この子怪我してる。」
おいしそうな血が白い肌に流れる。
頬から流れる血はまるで泣いてるようにも見せた。
さとみ「かわいい顔してるじゃん。治してあげよと。」
さとみ君がその子の傷口を舐めた。
みるみるうちに傷が治っていく。
さとみ「アッ…」
ころん「どうしたの?」
さとみ君は顔を赤くさせた。
さとみ「やっば…このこの血めっちゃうまい…」
さとみ君は口を開いて牙を見せた。
吸血鬼が牙を見せるときは血を飲む前兆だ。
ころん「ダメだよ、さとみくん。人殺しにでもなりたいの?」
さとみ「うっ…」
ピクッ…
ころん「何、この気配。気分悪くなるんだけど…」
さとみ「この子を中心に空気が変異してる。」
その言葉を聞いて何かが頭をよぎった。
ころん「このこもしかして…あの血の後継者だったりしたり?」
さとみ「はあ?あれおとぎ話だろ。しかもめっちゃ前の話しだよね?」
ころん「とりあえずこの子なー君にもっていこう。後継者だったら僕たちに必要な人材だからね。」
さとみ「しょうがねーな、よし!いくぞ!」
さとみ君は少女を抱っこして館に戻った。
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作者名:ひかり | 作成日時:2021年1月24日 15時