魔法のような儚い君

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あれから何時間経ったのかな。



気を失った私はいつの間にか違う部屋に来ていた。



体には力が入らなくて、目線を変えるのにやっとだ。


また冷たい部屋。


？「まだ生きてるとは…ただものでは無いな。」


誰…誰なの…


ｶﾞﾝｯ!!


『いっ！！』


指を踏まれた。思い切り。



『痛いっ…』

グリグリと押し付けてくる。

反抗も出来ない。


皮がめくれ血が出てくる。


？「お前みたいな奴は要らないんだ。」


フードからチラチラ見えるそいつは…多分男。


スーツを着た偉そうにふんぞり返る動作が良く似合う。


？「顔を見せてみろ。」


『っ！！』


強引に顔を捕まれまじまじと見る。

見られてしまった…


？「ほう…上物じゃねーか。」


ハイライトのない瞳で笑うとそいつは何処かに電話をかけた。


？「俺だ。いい女がいるが、どうだ？1000万だ。」


すぐに分かった。売り飛ばされるのだと。

恐らく、水商売か個人か…


その変だろう。



私は必死の思いで床を張って前に進んだ。

何処かに出口があるはず。


ﾊﾞｼｯ!!


『ｱｯ!!』


？「逃げてんじゃねーよ。」


背中を踏みつけにされる。

息ができない。背中が痛い。






助けて…








ﾊﾟﾘﾝｯ!!





ななもり「さてと、殺されたいのはどこの誰かな？」

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