6 ページ7
Aside
ななもり「A。どこが痛む場所とかない?」
救急箱を片手にななもりさんが尋ねてくる。
『いえ、大丈夫です。』
ななもり「そっか!良かった良かった!」
あれから3日経った今。
栄養失調と貧血を起こしていた私を代わる代わる看病してくれていた。
今ではすっかり元気だ。
『私、もう大丈夫です。任務にも行けます。』
ななもり「えぇ?まだ休んでた方が…」
『大人しく寝ているのはしょうに合いません。お願いします。』
ななもり「うーん、分かった。歩ける?着いてきて。」
やりげなく手を繋いでくれる所紳士だなぁ。
おかげで安定して歩ける。
大きな扉を開けると、残りのみんながいた。
莉犬「もう大丈夫なの!?」
『はい。ありがとうございます。』
るぅと「相変わらず無表情ですね。ほら、こうやって笑うんですよ。」
口角をクイッと上げられる。
『ひゃい、うぁかりましぃしゃ。』
でも、「嬉しい」しか分からない私はまだその感情を深く知らない。
るぅとくんは無理に笑わせようとしてくれる。
優しい心の持ち主だ。
るぅと「はい!OKです!」
満足そうに手を離す。
ななもり「Aが任務に行きたいって言うから誰かついて行ってもらえるかな?」
ななもり「子供組と大人組1人ずつ。」
子供組と大人組?だいたい分け方わかるけど…マフィア界でそのわけ方って珍しい?
なんというか…可愛い?っていうのが合ってるのかな?
莉犬「じゃあ俺行く!」
るぅと「あ!ずるい!」
さとみ「そんじゃ、保護者で俺が行きますか。」
保護者なんだ。
『すいません…迷惑かけて。』
ななもり「ありがとうでしょ?」
『あ、ありがとうございます。』
ななもり「うん。よく出来ました。」
ヨシヨシと頭を撫でる。
懐かしい気持ちと心地良さがたまらない。
ななもり「ジェルくん。Aに何か武器を持たせてあげて。」
ジェル「はい。着いてきてA。歩ける?」
『はい。』
ジェルさんについて行くと地下でたくさんの武器が揃えられていた。
ジェル「この中から好きなの選んで。」
『いいんですか?』
ジェル「Aは可愛いから☆」
『ありがとうございます?』
よくわかんないな。
今のは「ありがとう」で良かったのだろうか。
私は金木犀にいた時刀の使い方を学んでいた。
だから…
ジェル「お?日本刀にするん?」
『一応、使えるので。』
初めて手にした自分の武器は
日本刀だった。
74人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ri_(プロフ) - @雨粒(`・∀・´)@推しを笑顔に!!さん» ありがとうございます!とても嬉しいです(´;ω;`) (2020年9月24日 19時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
@雨粒(`・∀・´)@推しを笑顔に!!(プロフ) - めぇぇっっちゃ好きです!こういう系好きなので…好きな作者さんが作ってくれて嬉しいです!応援してます! (2020年9月24日 17時) (レス) id: bf4b9d8135 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひかり | 作成日時:2020年9月13日 21時