忍たま☆病弱だけど優秀な五年生 第三章:試される絆

思いの丈をぶつけて ページ21

「‥‥そうか、庄ちゃんはどう思ってる？」

庄左エ門は長いので愛称でみんなと同じ「庄ちゃん」と呼ばせてもらっている

庄左エ門「‥‥僕も、彦四郎と同じ考えでした…保険委員会の乱太郎たちを見てとても羨ましいと思ったんです、まだ実際に上級生と関わるのは怖いけれど‥‥いつまでもこのままじゃいけないと思ったから少しでもまた前に見たいにみんなでお菓子を食べて会議をしたい、仲良く笑いあいたいと強く思うようになりました！

だから、‥‥先輩に協力を申し出たんです僕たちだけじゃどうしても勇気がいるので‥‥」

と俯きながら答えた‥‥

「なるほど‥‥もう二人は前を向く勇気が出たんだね！それはとてもいいことだと思うよ？
それは彼らも同じ‥‥ね？勘ちゃん、三郎‥‥」

彦四郎・庄左エ門「「えっ？！」」
二人は僕が後ろの障子の向こうからまさか聞いているとは気づかなかったのか驚きすぎて目をまん丸くさせていた
静かに入ってきた二人は庄ちゃんたちの前に座った

勘右衛門「‥‥彦四郎、庄左エ門‥‥ごめん！！」
ばっと効果音が付きそうな勢いで頭を下げたのは勘ちゃんの方が先だった
二人はというと驚きすぎて声も出ないようだった

勘右衛門「俺はあの時、どうかしてたんだ‥‥天女なんかに現を抜かしていたときは身体が天女のいう事が正しいと思わせるようになっていたんだ‥‥

言い訳かもしれない、あの時彦四郎が助けを求めていたのに俺は無視していた
本当にごめんなさい、後輩に手を上げるなんて‥‥最低だよな！
もうこんなことは絶対にしない！だから…俺たちともう一度委員会を一緒にやってくれるか？」

「‥‥三郎は？」
先ほどから黙っていた三郎も真剣なまなざしで頭を下げた

三郎「彦四郎、庄左エ門ごめんな！俺はAだけじゃなくお前たちにも迷惑をかけたし挙句の果てには手をあげてしまった‥‥この罪は償いきれないものだと思っている
決して許されることではないことも俺はわかっている

だけど、もう一度チャンスをくれるなら‥‥俺と、俺たちと一緒に委員会活動をしてほしい
また天女が来る前の関係に戻れたらと考えている‥‥

お前たち二人に辛い思いをさせてすまなかった！」

二人は土下座をするようにして頭を下げ続けている
一年生の二人は、同期の思いが伝わったのかお互いを見合い頷きあってから二人に視線を戻し顔をあげてくださいと静かに告げた

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