Merry Christmas.[rtrt] ページ3
「蟹、美味しかったねえ｣
「ね、贅沢だったね｣
クリスマスの帰り道。
イルミネーションがキラキラと輝く街中を今日あった事を振り返りながら歩いていた。
午前は家に集まってクリスマスプレゼント交換して、そこからクリスマスマーケット行ったり、大好きな蟹を食べに行った。
「今年もクリぼっち回避した、ありがとうレトルト｣
「お互い様だからねー｣
彼とは付き合ってはいない。
お互いに恋人が出来ないからと傷を舐め合う関係。
まぁ、出来ないというか、私の場合は好きな人がレトルトで告白する勇気がいつも足りないだけなんだけど。
「なんか、午前中は遊んで、今はこうしてイルミネーション見てってやってるとさ、カップルみたいだよね。カップルもどき｣
「はは、もどきってなんだよ」
「手とか繋いだらさー、そう見えるよ絶対｣
こんなあざといことを言うことはいくらでも出来るのに。もし私が告白して振られたとしたら、会うことすら無くなるんじゃないかって怖くなる。
それなら私はずっとこの関係でありたい。
「ねぇ、A｣
「んー？なに？」
「手、繋ぐ？｣
「え！？｣
急に立ち止まったと思えば、左手を差し出してくるレトルト。想像もしてなかった彼の行動に慌てふためいていると、冗談だよって笑いながらまた歩き始めた。
「冗談なの？｣
「ん？」
「私は繋ぎたい、けど」
このままの関係でいたいなんて本当は嘘。
今度は私が右手を差し出した。
レトルトは私みたいにわかりやすく動揺はしていないけど、少し驚いたような顔をしていた。
「…カップルもどきは俺、嫌だな｣
「え？」
ボソッとなにか呟いたレトルト。
もう1回言って？と近づくと彼の左手が私の右手を握った。しかも恋人繋ぎで。
「…ねえ、期待しちゃうよ？好きだもん｣
「いいよ、期待して。好きだからね｣
いきなりギュッと近くなる距離。
ドキドキする鼓動で周りの音はあまり聞こえない。
ただレトルトの声だけはしっかりと私の中に届いていた。
「今からはクリスマスデート、ってことでいいよね｣
Merry Christmas.[gtmn]→←Merry Christmas.[ky]
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シノノメ。(プロフ) - るも姫さん» リクエストありがとうございました！2人はきっと上手くいくでしょう！！ (2023年4月14日 23時) (
レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
るも姫(プロフ) - ありがとうございます最高です！！これからの2人のストーリーが気になるところですね…… (2023年4月14日 23時) (レス) id: d0570e1629 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - るも姫さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません！承知致しました！書いてみます！！ (2023年3月12日 2時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
るも姫(プロフ) - いつも楽しみに待ってます！わがままだとは思うんですけどあのパフェの話のアナザーストーリーとかあったら見てみたいです← (2023年3月9日 15時) (レス) @page6 id: d0570e1629 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - あいりすさん» 喜んでいただけたなら何よりですぅぅぅぅᕦ( ᐙ )ᕤﾔｯﾀﾈ (2023年2月6日 18時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シノノメ。 | 作成日時：2022年12月25日 2時
