4話 ページ4
「経験値？馴染んでんねーレトさん｣
「あの緑の玉のこと？」
「そうそう、俺も最初は木の枝みたいな杖だったよ｣
レトルトが慣れた手つきで落ちている肉に触るとﾓｷｭと小さくなって、見えないポケットへと収納される。どういう仕組みかは分からないがどんなものでも持ち運ぶことが出来るらしい。
「うわー！それよく見る！それ何個まで入んの？｣
「俺は今は15個ぐらい」
キヨとレトルトがポケットの中身を見ている間に牛沢が緑の玉、経験値へと手を伸ばしていた。
触った感触はなく、手で触れると言うよりも少しでも体に当たれば勝手に吸収されるようだ。
ふわりと浮かんで、そのまま胸の中へと入っていくと彼の頭上には【Lv1▷▶Lv2】の文字が表示される。
「やったー、俺レベル2になったー」
「お、おめでとー。どう？強くなった感じある？」
「うーん、あんまり？」
「あー！！俺の経験値全部とっただろ！！」
「取ったもん勝ちぃ！！｣
RPG同様、最初はレベルが上がりやすい分、力が跳ね上がるほど強くなる訳ではなかった。
ここの敵はレベル1でも倒せるような所謂雑魚キャラが集まっているのでレベル上げには向いていない。
ちまちま倒している暇はないとため息混じりに言ったレトルトはこの装備になるまで相当な時間がかかったようだ。
「基本的に俺らが遊んでるRPGと一緒って訳ね」
「皆ここにいるんだから、ガッチさん達もいる可能性高いよね？」
「うん、もしそうなら早く見つけないと。ガッチさんはともかくAちゃんが心配だよ｣
「まさかLv1のモンスターに手こずるわけないよなー｣
残念ながら3人の予想は当たっていた。
あははと笑い声を上げながら呑気に進んでいる間も
Aは５体ものモンスターから逃げ回っていた。
「だれか助けてよおおおおおお！！」
彼らと出会えるまでもう少し。
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リヨ(プロフ) - はい！応援してます！ (2022年11月21日 15時) (
レス) id: 8ff8e8fe30 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - リヨさん» ありがとうございます！ほぼ全滅です……笑頑張ります！ (2022年11月21日 15時) (レス) id: 013d671d7d (このIDを非表示/違反報告)
リヨ(プロフ) - お大事になさってください！逆に小指が折れなくて良かったですね… (2022年11月21日 15時) (レス) @page16 id: 8ff8e8fe30 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - ういろさん» こちらの作品にまでコメントありがとうございます！頑張ります(๑˃̵ᴗ˂̵)و ﾖｼ! (2022年9月28日 0時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
ういろ(プロフ) - これからどうなるのか楽しみです！！ (2022年9月27日 21時) (レス) @page11 id: a8c88cc666 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シノノメ。 | 作成日時：2022年9月7日 19時
