13話 ページ13
「ガッチさん俺やりすぎてない？｣
「おう任せとけーい」
「会話になってないって」
TOP4の皆でご飯を食べた帰り、俺はほろ酔いガッチさんと一緒にAちゃんの家へと向かっていた。
有名なスイーツ店のケーキを買ったのでAちゃんに渡して欲しいと頼んだら気合いの入った声で｢よし！着いてこい！｣と半強制的に連れてこられた。
「ガッチさんご機嫌さんだね」
「ワクワクしてんだよ｣
「何に？」
「レトさんがきっかけであの子の何かが変わるかもってね」
「んな大袈裟な…｣
「気があるんでしょお？レトルト氏ぃ｣
「うわぁ…おじさんだぁ…」
好きとかそんなのまだ分からないし。
そんな彼女と話してもないし。
ただちょーっと気になってるだけだし。
「素直じゃないなあ」
「な、なにが！｣
そう簡単にはいかないだろうけどね、と言いながらも鼻歌交じりに歩いていく。
たまにガッチさんは心を見透かしたような事を言うので怖い。
実際何かを克服することはとても難しいことだと思う。先週、あんなたった数秒のやり取りをしただけでガッチさんがここまで嬉しそうにしてるんだ。
本当に異性と関わってこなかったんだろう。
キヨくんの鎖国といい勝負だ。
Aちゃんと話したい反面、俺のせいで余計に怖がらせてしまったらどうしようという不安もある。
「押し付けがましいよ絶対｣
「いつもの強気なレトさんはどこ行った！任せなさい！着いたよ！｣
「え、あ、ちょっと！｣
いつの間にかAちゃんの家に着いていたみたいでガッチさんは慣れた足取りで敷地内へと入っていく。タイミングを逃した俺は塀の前に隠れてしまった。
「どうしたの？これ」
「誰からだと思う？」
余計なこと言うなよガッチさん…と言いつつもどこか俺だよって言って欲しい自分もいたり。
というかAちゃん、ガッチさんの前だとこんなに話せるんだ。
いいな。
「ねえ、私あの人の名前知りたい。｣
「あの人？｣
「あんまり顔覚えてないんだけど…髪が少し長めの…ほら私が話せた人。これくれたのもその人じゃない？｣
あれ、俺はこんな単純なやつだったっけ。
俺の名前も知らない、友達とすら認識されていないような存在なのに彼女が俺の話をしてる。
それだけでこんなにもドキドキしてる。
「あの人なら大丈夫な気がする｣
久しぶりに感じる胸の高鳴りにその場でじっとしていられなくて気づけば俺は彼女の前に飛び出していた。
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シノノメ。(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» 返信遅くなりました申し訳ありません！！他の作品も呼んでくださったのですね！！ありがとうございますわああああああああ！！がんばりまああああす！！！ (2022年11月21日 15時) (
レス) id: 013d671d7d (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - ぶっ通しで読んじゃいました、、他の作品もこの作品も本当最高だ.....これからも超応援してます！！！！！！好きだああああああああ！！！(煩) (2022年10月31日 6時) (レス) @page40 id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - ういろさん» ハッピーエンドに出来て良かったです！こちらの作品も読んでくださったのですね！ありがとうございます( ´•̥ו̥` ) (2022年9月28日 3時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
ういろ(プロフ) - 主人公の女の子が幸せになれてよかった(´；ω；｀)泣いちゃいました！！ (2022年9月28日 2時) (レス) @page40 id: c9d9bd71e7 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - 澪さん» 最後まで！本当にありがとうございます( ;ᯅ; )他の作品も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年9月26日 22時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シノノメ。 | 作成日時：2022年7月6日 2時
